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India Front Line Report

MICA (P) 120/08/2010

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第3789号をお届けします

 

2010年7月7日(水)

◆印中、アフガニスタン鉱物資源共同開発の可能性協議

◆金属企業動静

○Posco、マハラシュトラ州事業にUS$2億追加投資

○Posco、オリッサ州住民3千世帯に補償提供か

○NMDC、Sponge Iron社を合併

○K州、ArcelorMittalに優先的に鉱業ラインセンス付与

○Trimex、AP州鉱砂採取事業にUS$2.6億追加投資

◆航空産業にUS$1200億誘致、世界のトップ5目指す

◆航空企業動静

○M&M、航空産業SEZ開発目指す

○民間航空総局、Paramountのライセンス停止

○Bharat Dynamics、ミサイル製造工場建設

◆運輸機器企業動静

○CIRCOR、マツダのバルブ事業買収

○ダイムラー、トラック事業を強化

○フォルクスワーゲン、初のインド製セダン発売

○Kinetic、自動車部品ビジネスに重心シフト

○Kinetic、二輪車ビジネス復帰目指す

◆インドの通信革命は、オペレーターにとっては悪夢

◆通信/メディア企業動静

○国営BSNL、3Gサービスを社外に委託

○Bharti、ニジェールにUS$1億投資

○Reliance Broadcast、首都圏の沿道施設管理契約獲得目指す

○Zee Learn、アニメ教室チェーンを2倍に拡張

○FOX、新たに7TVチャンネル開設

○ADAG、複合映画館Fame India持ち分買い増し

IT企業動静

○Infotech、次の買収の標的は欧州企業?!

○Mahindra Satyam、ベトナム/韓国市場開拓

○Sify、コンシュマー・クラウド・サービス提供

○TCS、今年は3万人を新規雇用

○ITコンソーシアム、オリッサ州にスキル大学設置

◆製薬企業動静

○Orchid Chem、後発抗細菌剤のFDA認可取得

○第一三共、RanbaxyのR&D部門を統合

○Strides Arcolab、US$1億増資

○Piramal、トップ受託製薬会社目指し企業買収継続

◆小売り企業動静

○Shoppers Stop、Hypercity売上げUS$2億目指す

○Marks and Spencer、3年内に50店展開目指す

○肌着のLux、新市場開拓とR&Dに注力

○Chiripal Lifestyle、専門店100店以上開店計画

○中国アパレル業者Yishion、100店舗展開計画

◆サービス部門、6月に過去2年来最高の成長記録

◆労働人口、向こう5年間に毎年1100万人増加

                   ――――――――――

◆中印、アフガニスタン鉱物資源共同開発の可能性協議

【北京】インドと中国は5日、幅広い二国間関係を構築する努力の一環として、アフガニスタンにおける膨大な鉱物資源を活用する共同調査を含む第三国における協力の可能性を協議した。

 ビジネス・スタンダードが7月5日報じたところによると、Manmohan Singh首相の特使として、4日間の日程で北京を訪れたShiv Shankar Menon国家安全顧問(National Security Advisor)は5日、楊潔チ(Yang Jiechi)外相と会談、ハイレベルな外交交渉の日程をスタートした。メノン国家安全顧問との1時間半にわたる会談後、共同記者会見した楊外相は、「話し合いは、極めて良好で、幅広い問題に関して意見を交換できた」と語った。

 伝えられるところによれば、経済、取り分け今年600億米ドルの大台にのる見通しの二国間貿易問題が話し合いの大きな部分を占めた。

 楊外相は「我々は、二国間のハイレベルな意見交換を促進することや、相互投資や協力の環境を醸成するために二国間貿易を一層拡大する問題、ひいては第三国においてある種の問題で協力する可能性、さらには経済領域における3者協力や4者協力の可能性も話し合った」と語った。楊外相が第三国におけるプロジェクトに言及したのは注目される。なぜなら中印両国はアフガニスタンの数兆ドルに上る鉱物資源の開発に共通の関心を抱いており、二国間の協力プロジェクトにはアフガニスタンにおける協力が含まれると見られるため。

 最近の報道によれば、アフガニスタンには鉄、銅、コバルト、金、リチウム等の豊富な鉱物資源が存在する。インド、中国、米国、そして現在アフガニスタンにプレゼンスを有する多くの欧州諸国が協力してこうした鉱物資源を開発するなら、タリバンの反乱の下で困窮するアフガニスタンの前途を一変させることができるかも知れない。

 両者の話し合いには、7月6日からスタートするパキスタンのAsif Ali Zardari大統領の訪中等、パキスタンに関わる問題も含まれていたものと見られる。Zardari大統領の訪中は、両国が協力して2つの原子力発電所を建設する取り決めが主要な目的とされるが、インドは中国がパキスタンに核反応炉を供給することに、懸念を表明している。

 楊外相は「二国間関係のある種の側面に関しても意見を交換した」と語ったが、パキスタン問題やインドが懸念する核反応炉2基の建設には直接言及しなかった。

 メノン国家安全顧問は、6日に予定される温家宝首相及び戴秉国国務委員との会談の席でも、これらの問題を取り上げるものと予想されている。

 この他両者は、最近閉幕したトロントにおけるG20会議のような国際首脳会議に先だって、共通する立場を確認するための準備会議を催す問題も話し合った。楊外相はこの日の記者会見では、総じて二国間関係のポジティブな前途を描いて見せた。

 

◆金属企業動静

○Posco、マハラシュトラ州事業にUS$2億追加投資

【ムンバイ】ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月4日報じたところによると、韓国の鉄鋼メジャーPoscoはマハラシュトラ州Raigad県におけるプロジェクトに1000クロー(US$2.174)を追加投資し、新たに3つのユニットを設ける計画だ。内1つは国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)と合弁の特殊鋼製造施設。Poscoはマハラシュトラ工業開発公社(MIDC:Maharashtra Industrial Development Corporation)との2年にわたる協議の末、今年3月にRaigadVile Bhagadに最初のユニットを設ける計画に着手した。Poscoは同プロジェクトに4000クロー(US$8.7)を投資する。(SEAnews2009-02-11号参照)

○Posco、オリッサ州住民3千世帯に補償提供か

【ブーバネスワル】エコノミック・タイムズ、ファイナンシャル・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが7月3/4/5日伝えたところでは、Posco Indiaはオリッサ州Paradip付近における年産1200万トンの鉄鋼プロジェクトを巡り、同プロジェクトの影響を受ける6ヶ村およそ3000世帯の住民にリハビリテーション・パッケージをオファーする見通しだ。これは最近実行された社会経済調査に伴うもので、調査結果は3日オリッサ州首席大臣オフィスに提出された。同地の森林の所有者は952人で立木の価値は3.82クロー(US$83)と評価された。社会復帰周辺開発諮問委員会(RPDAC:rehabilitation and peripheral development advisory committee)は今週中にも会議を催し、補償問題を協議する。

○NMDC、Sponge Iron社を合併

【ハイデラバード】ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月2日報じたところでは、国営鉱山会社National Mineral Development Corporation Ltd(NMDC)は1日、Sponge Iron India Ltd (SIIL)を吸収合併した。これは法人問題省(Ministry of Corporate Affairs)の今年1月18日の指示に基づくもの。

○K州、ArcelorMittalに優先的に鉱業ラインセンス付与

【バンガロール】ビジネス・スタンダードが7月1日伝えたところによると、カルナタカ州政府は1ヶ月前に覚書を交換した鉄鋼メーカー53社の中でArcelorMittalに優先的に鉄鉱山のリース権を認めるものと見られる。仮に全てが州政府の計画通り進めば、ArcelorMittalは、同州BellaryRamanadurga地区の521エーカーの鉱区の鉱業ライセンスを付与される見通しだ。

○Trimex、AP州鉱砂採取事業にUS$2.6億追加投資

【ハイデラバード】ザ・ヒンドゥーとビジネス・スタンダードが6月25/26日報じたところによると、鉱物資源の採掘、ソーシング、流通を手がけるドゥバイ拠点のTrimex Groupは、アンドラプラデシュ州SrikakulamSrikurmamにおける鉱砂採取プロジェクトに24~30ヶ月以内に1200クロー(US$2.61)を投資する。これは向こう8年間に4000クロー(US$8.7)を投じて進める事業の一環。現在Srikurmamに設けられた総合的な多種鉱物採取コンプレックスでは年間、チタン鉄鉱20万トン、金紅石6000トン、シルコン6000トン、ざくろ石6000トン、珪線石5万トンが生産されている。

 

◆航空産業にUS$1200億誘致、世界のトップ5目指す

【ニューデリー/アーマダバード】Manmohan Singh首相は3日催されたデリー国際空港ターミナル3の開所式の席上「インドの航空産業は2020年までに1200億米ドルの投資を吸引する潜在性を有する。政府は、民間航空産業に良質な投資を誘致し、民間航空産業のニーズに応じるため既存の規則や政策の枠組みに修正を加える作業に取り組んでいる」と語った。一方、グジャラート州AhmedabadSardar Vallabhbhai Patel国際空港に設けられた新国際線/国内線ターミナルの開所式後、Praful Patel民間航空相は「インドの民間航空産業は向こう5年間に世界のトップ5に列する」と見通した。

 ビジネス・スタンダードとファイナンシャル・エクスプレスが7月4/5日伝えたところによると、首相は「デリー空港の世界ランキングは2007年の101位から2010年の21位にアップした。ターミナル3の完成により世界のトップ10に列するものと期待される」と語った。それによると、目下のところ年間航空旅行者数は4400万前後と見られるが、2020年までに国内航空旅行者数は1億6000万~1億8000万に、国際航空旅行者数は5000万を突破する見通しだ。国内定期便航空会社の数は1990年の2社から現在の10社に、インド航空会社の保有機数はその間に100機から400機に増加した。

 パテル民間航空相によると、インド空港局(AAI:Airports Authority of India)は来年35の非メトロ(人口100万以上の都市)空港の改修工事を行う。マハラシュトラ州Mumbaiの既存空港は間もなく飽和状態に達するため、早急に第2空港を建設する必要がある。パテル氏は首相の言を引き継いで「航空インフラの整備にも同レベルの支援を必要としている」と付言した。

 Sonia Gandhi統一進歩連合(UPA:United Progressive Alliance)総裁は、カルナタカ州Bangalore拠点のGMR GroupAAIMalaysian AirportFrankfurt Airportから成るコンソーシアムDIALにより建設されたデリー国際空港は公共民間協力(PPP:public private partnership)を通じたインフラ開発の成果を象徴するものであると語った。

 建設コスト1万2700クロー(US$27.61)、着工後37ヶ月で完成したターミナル3は、搭乗ピア4、搭乗ゲート48、搭乗口78、トラベレーター89を有し、トラベレーターの1つは118メートルと、アジア最長。床面積はシンガポールのChangi terminal 3を上回り、世界8位にランクされる。乗客処理能力もChangi terminal 3を上回る。ターミナル3の商業運転は7月14日に開始される。

 一方、5日に催されたアーマダバード空港新ターミナル開所式の席上、グジャラート州のNarendra Modi首席大臣は、PalitanaDwarkaAmbaji等、同州観光地に新たに11の空港を建設する計画を明らかにした。同州には現在大小20の空港が存在する。パテル民間航空相によると、インドの航空産業は2004-05年当時はまだ世界的に注目されていなかったが、過去6年間に急成長を遂げ、世界第9位にランクされた。今後5年間にはトップ5に列するものと予想されると言う。

 

◆航空企業動静

○M&M、航空産業SEZ開発目指す

【バンガロール】エコノミック・タイムズが7月3日報じたところでは、多角的事業を展開するMahindra & Mahindra (M&M)は、カルナタカ州Bangaloreの国際空港(Bangalore International Airport)付近に航空産業に奉仕する250エーカーの特別経済区(SEZ)を開発する計画だ。州政府筋によると、公共民間協力(PPP:public private partnership)方式を通じた航空産業SEZ(aerospace SEZ)の開発計画にはM&M以外の企業も関心を表明していると言う。

○Jet Airways、コロンボ乗り入れ増便許可待機

【ムンバイ】エコノミック・タイムズが7月4日伝えたところによると、Jet Airwaysはコロンボ乗り入れ便の追加を申請して既に4ヶ月を経たが、公式の許可はまだ下りていない。同社オフィシャルによると、インド国内のより多くの地点からコロンボに乗り入れることを申請したが、なおインド政府の回答を得ていないと言う。

○民間航空総局、Paramountのライセンス停止

【ニューデリー】ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月4日報じたところによると、民間航空総局(DGCA:Directorate General of Civil Aviation)は、タミールナド州Chennai拠点のParamount Airwaysが最低機団条件と安全基準を満たすまで、暫時同社のライセンスを停止した。定期便航空会社は少なくとも航空機5機を所有せねばならないと言う。

○Bharat Dynamics、ミサイル製造工場建設

【ハイデラバード】ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが7月2日伝えたところでは、国防省傘下の国防産業会社Bharat Dynamics Ltd (BDL)は1300~1400クロー(US$2.83-3.04)を投じアンドラプラデシュ州Hyderabad付近と同州Anantapur県に2つのミサイル製造施設を建設する。K. Rosaiah首席大臣によると、州政府はRanga reddyIbrahimpatnamの500エーカーの用地とAnantapurLepakshi Aerospace and Defence Cluster内の500エーカーの用地を同プロジェクトに既に割り当てたと言う。

 

◆運輸機器企業動静

○CIRCOR、マツダのバルブ事業買収

【アーマダバード】ヒンドゥー・ビジネス・ラインとビジネス・スタンダードが7月4/5日報じたところによると、年商7億米ドルの米国企業Circor International Incの完全出資子会社Circor Flow Technologies India Pvt Ltd(CIRCOR)は、グジャラート州Ahmedabadを拠点にシビア・サービス制御弁や真空システムの製造を手がけるMazda Ltdのバルブ部門を全額現金で買収した。買収価格や買収条件は明らかにされていない。マツダのバルブ部門はCIRCORのフロー技術部門に吸収合併される。

○ダイムラー、トラック事業を強化

【チェンナイ】ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月3日伝えたところによると、タミールナド州Chennai拠点のDaimler India Commercial Vehicle Pvt Ltd(DICV)は、今後、Mercedes-Benzトラックの全車種を販売する。ドイツ企業Daimlerの完全出資子会社DICVはインドのトラック市場全体を視野に収め、インド事業を再構築する。DICVは最近マハラシュトラ州Puneに組み立てラインを設けた。

○フォルクスワーゲン、初のインド製セダン発売

【ニューデリー】ビジネス・スタンダードが7月4日報じたところによると、インド市場に遅れて参入したVolkswagenは、製品ポートフォリオの拡大を通じ遅れを挽回、同業各社に追いつく戦略だ。同社がインド国内で初めて製造したセダンは、最新動向の1つ。価格は90万ルピー(US$19565)以上。今月7日の発売が予定されている。

○Kinetic、自動車部品ビジネスに重心シフト

【ニューデリー】ファイナンシャル・エクスプレスが7月3日報じたところによると、Kinetic Groupは、向こう5年間に自動車コンポーネント部門Kinetic Engineering Ltdに、グループ・ビジネスの重心をシフトする。Kinetic Motor Companyの専務取締役(MD)を務めるSulajja Firodia Motwani女史によると、インド自動車部品産業の成長の波に乗る狙いからグループは自動車部品業界の合弁パートナーを物色していると言う。

○Kinetic、二輪車ビジネス復帰目指す

【プネ】Kinetic HondaLuna等のブランドを保持する二輪車製造会社Kinetic Motor Company(KMC)は、Mahindra & Mahindra(M&M)と結んだ合弁契約の非競争条項が失効する2013年にインド二輪車市場に復帰する可能性を検討している。 KMCM&Mと設立したMahindra Kinetic Scooters & Motorcycles LtdM&Mは80%、LMCは20%出資している。

 

◆インドの通信革命は、オペレーターにとっては悪夢

【ムンバイ】インドの通信革命は消費者に恩恵をもたらしたが、通信会社にとっては悪夢に他ならず、今後ますます厳しさを増し、1年後には業界再編が生じるものと見られる。その時現在存在するオペレーター15社中何社が生き残れるかは未知数と言う。

 エコノミック・タイムズが7月4日報じたところによると、最近完了した第三世代(3G)移動体通信周波数域及び広帯域無線接続(BWA:broadband wireless access)周波数域入札の落札価格は当初の予想を遙かに上回った。加えてこれも全く想定外のインド最大のコングロマリットReliance Industries Ltd(RIL)が、全国22サークルの周波数域を手に入れた唯一の企業を買収し、戦線に加わった。この他、外資を背景にした新規プレーヤーTelenorSistemaEtisalat等も、サービスを開始する中で、既に底値に達したと見られていた通話料金の一層の下降が予想される。頼みの綱は、データ通信ビジネスだが、こちらは売り物のサービス・パッケージも、ターゲットとする顧客層もまだ形成されていない。

 野村證券によれば、BhartiReliance CommIdeaVodafone Essarの2010年3月期四半期の1ユーザー当たりの平均電気通信事業収入(ARPU:average revenue per user)は4米ドルと、1年前に比べ30%下降した。これに対してChina MobileARPUは10.30米ドルだった。

 ユーザー6億を有し、毎月1600万の新規ユーザーが加わるインド携帯電話市場は、中国に次いで世界第2位にランクされ、携帯電話オペレータにとっては、我が世の春のはずだが、中国とインドの基本的相違は、前者のオペレーターが僅か3社であるのに対し、インドには既存オペレーターだけで12社も存在すること。今後は15社による一層熾烈な競争が展開され見通しだ。

 予想される業界再編は、市場環境の改善に役立つと見られるが、インドにおける通信ライセンス取得者は3年間はライセンスを手放すことができない。したがって2008年に2G周波数域を取得したものでも、少なくとも来年までは市場から撤退することができない。

 こうした中でBhartiIdea Cellularの株価は、ピーク時の半分以下に下降、Reliance Commに至っては76%値下がりした。Bhartiに32%出資するSingapore Telecommunicationsの第1四半期利益は過去3年来初めて下降したが、これにはクウェートの電話会社Zainのアフリカ資産を、Bhartiが90億米ドルで買収した最近の取引が影響しているとされる。また先日、通信タワー・ビジネスを売却し、負債を半減させたReliance Commは、さらに26%の同社権益売却を目指し、MTNAT&TVivendi等に接触したものの、反応は冷淡で、僅かにアブダビ拠点のEtisalatが関心を示したにとどまったと言う。

 

◆通信/メディア企業動静

○国営BSNL、3Gサービスを社外に委託

【ニューデリー】ビジネス・スタンダードが7月5日報じたところによると、国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Ltd (BSNL)は第三世代(3G)モバイル・サービスをフランチャイズ方式で社外に委託するため、今月末に入札を募集する。BSNLKuldeep Goyal重役(MD)はこのほど同紙に以上の消息を語った。BSNLと姉妹会社Mahanagar Telephone Nigam Ltd(MTNL)は、3G入札に参加することなく政府から3G周波数域を割り当てられ、民間企業に先立って3Gサービスを開始していた。

○Bharti、ニジェールにUS$1億投資

【ニアメー】エコノミック・タイムズが7月3日伝えたところによると、インド最大の民間電話会社Bharti Airtel Ltd(BAL)は2012年末までに西アフリカの国ニジェールに約1億米ドルを投じ、ネットワークを拡充する。BALは先月クウェート企業Zainからアフリカの15カ国における携帯電話事業を買収、世界第5位の携帯電話会社になった。

○Reliance Broadcast、首都圏の沿道施設管理契約獲得目指す

【ニューデリー】ファイナンシャル・エクスプレスが7月3日報じたところによると、Reliance Broadcast Network(RBN:旧社名Reliance Media World)は野外広告子会社(out-of-home unit)を通じ、向こう22年間にわたりデリーの沿道施設(street amenities)工事を請け負う入札に参加した。同社が首都圏においてこの種の入札に参加するのは今回で2度目。落札者は英連邦競技会以前に警察派出所、公共トイレ、露店、掲示板、ベンチ、ゴミ入れ、自動プリペイド・ブース、立て看板等の施設を整備する。

○Zee Learn、アニメ教室チェーンを2倍に拡張

【ムンバイ】エコノミック・タイムズが7月4日伝えたところによると、Subhash Chandra氏に率いられるEssel Groupの教育事業子会社Zee Learnは今会計年度内にアニメーション教室『ZICA(Zee Institute of Creative Arts)』チェーンを現在の25校から2倍の50校に拡大する。ZICAはアニメ/ゲーミング/VFX(特撮)/3Dグラフィック等の高専コース(certificate and diploma courses)を提供している。

○FOX、新たに7TVチャンネル開設

【ニューデリー】エコノミック・タイムズが6月30日報じたところによると、メディア王キース・ルパート・マードック氏のニューズ・コーポレーション傘下に属するFox International Channels (FIC)は、一般娯楽、ワイルドライフ、ミュージック等、各種ジャンルの7TVチャンネルを新たにインドに開設する。これらのチャンネルとは①FX、②FOX Crime、③Nat Geo Music、④Nat Geo Adventure、⑤Nat Geo Wild、⑥Nat Geo HD、⑦Baby TV

○ADAG、複合映画館Fame India持ち分買い増し

【ムンバイ】エコノミック・タイムズが6月30日伝えたところでは、Anil Ambaniグループ(ADAG)企業Reliance MediaWorksは他のグループ企業2社(Reliance CapitalReliance Capital Partners)とともに複合映画館チェーンFame India株を0.03%買い増し、合計持ち分を15.72%に引き上げた。

 

IT企業動静

○Infotech、次の買収の標的は欧州企業?!

【ハイデラバード】ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月5日伝えたところによると、エンジニアリング・サービス及び地理情報システム(GIS:Geographical Information System)ソリューション会社Infotech Enterprisesは、2010年1月に米国拠点のDaxcon Engineeringを買収した後、今会計年度も新たな企業買収を準備しており、次はおそらく欧州連合(EU)企業になる見通しだ。B.V.R. Mohan Reddy会長によると、毎年1社か2社、各1000万~2000万米ドルの買収を計画しており、同社の買収班は目下数社と交渉を進めていると言う。

○Mahindra Satyam、ベトナム/韓国市場開拓

【ハイデラバード】ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月5日報じたところによると、アジア太平洋地域(APAC)市場の開拓を重視するMahindra Satyamは、オーストラリア/ニュージーランド/シンガポール/マレーシア/中国に拠点を構築した後、今やベトナムと韓国に照準を合わせている。Mahindra SatyamRohit Gandhi主任(APAC担当)によると、今後6~9ヶ月以内にベトナムに対するサービスを開始する。韓国市場進出も準備しているが、暫く後になると言う。

○Sify、コンシュマー・クラウド・サービス提供

【バンガロール】デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが7月3/4日伝えたところによると、タミールナド州Chennai拠点のコンシュマー・インターネット・サービス・プロバイダーSify Technologies Limitedは3日、『Sify mylife』と銘打ったコンシュマー・クラウド・サービス・プラットフォームを立ち上げた。コンシュマー・クラウドはホステッド・データ・サービス/ホステット・アプリケーション/付加価値サービス等から成り、一般消費者は、強力なサイバー・セキュリティーの下、通信/教育/観光/娯楽/実利をカバーするデジタル・ライフスタイルを体験できる他、『Sify mylife』に関するソリューションを構築・処理するためにサービス/アプリケーション・デベロッパーにアクセスでき、広告主は、ネット・カフェや家庭のパソコン、あるいは携帯電話端末を通じてアクセスする人々と直接対話できる。

○TCS、今年は3万人を新規雇用

【ムンバイ】エコノミック・タイムズが7月2日報じたところによると、情報技術(IT)メジャー、Tata Consultancy Services (TCS)は今会計年度は約3万人を新規雇用する方針だ。TCSRatan Tata会長は年次総会の席上、以上の計画を明らかにした。同社は、2009-10年度第4四半期には1万6851人を追加雇用したと言う。

○ITコンソーシアム、オリッサ州にスキル大学設置

【ブーバネスワル】ファイナンシャル・エクスプレスが7月4日伝えたところによると、CiscoGenpackCorporate GurukulGTTMerytrack等の大手IT企業から成るコンソーシアムは、学生のエンプロイアビリティを向上させるため、オリッサ州に『スキル大学(skill university)』を創設する。インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)情報技術全国委員会のGanesh Natarajan委員長によると、スキル大学は2012年に開校する予定だ。オリッサ州は同コンソーシアムが高卒(plus-two students)を対象に技術向上訓練プログラムを実施する9番目の州で、3期に分けて合計1万2000人に6ヶ月間の訓練を施すと言う。

 

◆製薬企業動静

○Orchid Chem、後発抗細菌剤のFDA認可取得

【ムンバイ】ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月5日伝えたところによると、Orchid Chemicals & Pharmaceuticals Ltdは米国食品薬品局(USFDA)から抗細菌剤ゲミフロキサシン・メシレート後発製品の認可を取得した。Oscient Pharmaceuticals社が米国市場でFactive商標で販売しているゲミフロキサシン・メシレートは用途の広いキノロン系経口抗菌薬で慢性気管支炎の細菌感染による病状悪化や慢性肺炎の治療に用いられる。

○第一三共、RanbaxyのR&D部門を統合

【ニューデリー】エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ファイナンシャル・エクスプレスが7月2/3日報じたところによると、Daiichi Sankyo India Pharma Pvt Ltdと地元の系列会社Ranbaxy Laboratories Ltd(RLL)は、それぞれ傘下の研究開発(R&D)部門を、Daiichi Sankyo Life Science Research Centre(DSLSRC)に統合する。RLLが2日発表したところによると、同社の新薬開発部門(NDDR:New Drug Discovery Research)は、DSLSRCに統合される。とは言えRLLは現在第3段階の臨床試験を進めている新マラリヤ治療薬の開発や、既に最終段階に入っている新化学物質の研究活動、及び英国企業GlaxoSmithKlineとの共同事業は、それ自身で続行する。これによりRLLは最終的に純粋な後発医薬品製造会社になる。またハリヤナ州Gurgaon拠点のDSLSRCは第一三共の国際創薬ビジネスの主役を務めると言う。

○Strides Arcolab、US$1億増資

【ムンバイ】エコノミック・タイムズが7月3日伝えたところによると、地場中規模製薬会社Strides Arcolabは7月23日に特別総会を招集、1億米ドル増資計画の承認を求める。Strides Arcolabは新資金を企業買収、投資、その他の資本支出に充当する。株主はまた取締役会の裁量で決定できる借入上限を2500クロー(US$5.44)に引き上げることについても承認を求められる。

○Piramal、トップ受託製薬会社目指し企業買収継続

【ニューデリー】エコノミック・タイムズが6月28日報じたところによると、Piramal Healthcareは、2015年までに世界の5指に数えられる受託製薬会社に成ると言う目標を依然堅持している。同社は去る5月に製剤部門を1万7000クロー(US$36.96)で米国企業Abbott Labsに売却した。これにより十分な軍資金を手に入れたPiramal Healthcareはニッチ領域に照準を合わせ企業買収に拍車をかける方針だ。

 

◆小売り企業動静

○Shoppers Stop、Hypercity売上げUS$2億目指す

【ムンバイ】エコノミック・タイムズが7月4日報じたところによると、K Rahejaグループの小売り部門Shoppers Stopは2012年度に採算ラインに乗る見通しだ。Shoppers StopHypercityの持ち分を19%から51%に引き上げた。同社筋によると、インド消費者の支出の65%は食品に向けられており、こうした消費者市場において最大限の利益を実現するフォーマットがハイパーマケットである。Hypercityの売上げは現在330クロー(US$7174)前後だが2012年には1000クロー(US$2.17)に達する見通しと言う。

○Marks and Spencer、3年内に50店展開目指す

【ロンドン】デカン・ヘラルドとエコノミック・タイムズが6月30日伝えたところによると、英国のハイストリート・リテーラー、Marks and Spencer (M&S)は向こう3ヶ月間に店舗網を50店に拡大、インドにおけるプレゼンスの拡張を図る。Reliance Retailと合弁でインド国内に17店舗を展開しているM&Sは、このほどタミールナド州Chennaiに新店舗をオープンした。

○肌着のLux、新市場開拓とR&Dに注力

【コルカタ】ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月30日報じたところによると、肌着メーカー、Lux Industries Ltd(LIL)は二正面作戦を通じ、年率15~20%の成長を実現する計画だ。LILNavin Todi重役(MD)によると、第1は新市場の開拓を通じ、過熱する競争を乗り切ること。第2は研究開発(R&D)を強化し、新製品を投入、顧客ベースを拡大すること。同社は現在全国に代理店600、卸売業者1万、小売業者30万を擁するが、西ベンガル州だけで過去3年間に売上げが23.87クロー(US$519)から55クロー(US$1196)に倍増したと言う。

○Chiripal Lifestyle、専門店100店以上開店計画

【ムンバイ】ビジネス・スタンダードが6月24日伝えたところでは、Chiripal Lifestyle Ltd (CLL)は、既製服小売り市場の潜在性を最大限に開拓する戦略の一環として、2010年末までにライフスタイル・アパレル・ブランド『Connexions』の専門店を全国各州に100店以上オープンする方針を決めた。同社は現在『Connexions』専門店17店を有する。グジャラート州/マハラシュトラ州/マドヤプラデシュ州に50店、パンジャブ州/ラジャスタン州/チャッティースガル州に50店、それぞれオープンする計画と言う。

○中国アパレル業者Yishion、100店舗展開計画

【ニューデリー】エコノミック・タイムズが6月9日報じたところによると、中国のアパレル小売業者Yishion(以純服飾)は、地元ディストリビューターと50:49の合弁でインド市場に一連の衣料品を紹介、2年内に10店以上のチェーン展開を目指す。当面は紳士用、女性用衣類を紹介、来年は子供衣料品やアクセサリーも販売する。中国の工場で製造した中・高価格帯の製品を紹介する計画と言う。

 

◆サービス部門、6月に過去2年来最高の成長記録

【バンガロール】インドのサービス部門は、ビジネス見通し(business expectations)と新規受注(new orders)の向上を背景に6月に過去2年来最大の成長を見た。

 上海香港銀行(HSBC)がこのほど発表した『HSBC Markit Business Activity Index(HMBAI)』調査報告書を引用し、ファイナンシャル・エクスプレスとエコノミック・タイムズが7月5日、伝えたところによると、HMBAIは今年4月に2008年7月以来最高の62.1をマークした後、5月には58.2に鈍化したが、6月には64.0を記録した。ちなみに指数が50を上回れば、拡張を意味する。

 インドのサービス企業はサービス料金を引き上げたが、依然として4月に記録した20ヶ月来のピークには及ばない。

 原料価格指数(input prices index)は4月に20ヶ月来の最高をマークした後、6月には過去3ヶ月来の最低を記録、原料値上がり圧力の沈静化を窺わせた。

 サブ・セクター6部門の指数は何れも5月に比べ上昇、取り分けポストとテレコムが最大の伸びを見た。

 

◆労働人口、向こう5年間に毎年1100万人増加

【ニューデリー】労働省の年次報告書によると今後5年間に毎年1100万人が新たに労働市場に加わり、インドの就業人口は2009-10年の5億2000万人から2014-15年の5億7400万人に拡大する見通しだ。

 ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月5日伝えたところによると、2009-10年と2010-11年には新たに各1000万人が労働市場に加わる見通しだ。報告書は、公共民間協力(PPP:public-private partnerships)方式を通じた道路や発電所の建設に加え、食品加工、繊維、衣料、製糖、履き物等の労働集約産業、さらには観光や小売り等のサービス部門への投資を奨励すべきだとしている。年率2.5%の雇用の拡大には国内総生産(GDP)の年率9%の成長が必要と言う。

 

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