1997-04-14 ◆<星>アジア・パルプ、域内市場に二次上場計画 【シンガポール】ニューヨーク証取上場のアジア・パルプ&ペーパー(APP)は、目下公開買い付けを提案しているニッペクラフトを通じたシンガポール証取(SES)への裏口上場に替え、シンガポールを含むアジア証券市場への二次上場を目指している。 インドネシアのシナル・マス・グループが紙/パルプ事業の持ち株会社としてシンガポールに設立したAPPのリチャード・グルーン重役(CEO)によれば、目下シンガポール、東京、香港の上場規則を研究しているが、年内に実行に移す計画はない。またニッペクラフトにシナル・マス・グループの資産を注入する計画もない。ニッペクラフトの流通網、取り分けAPPが未だプレゼンスを確立していない地域のそれは、グループにとて補完的役割を果たすと言う。 一方、ニッペクラフトのビル・ハーバーグハム重役(MD)によると、同社はアジアを拠点としているが、売上げの95%は欧米に依存しており、APPのアジアにおける販売網、取り分けインドネシアのそれを利用して文房具製品の市場を開拓することができる。またAPPのインドネシアの製造施設の労働コストは営業コストの僅か4%で、ニッペクラフトの15%を大きく下回る。APPの製品を英国市場に持ち込むだけで、ニッペクラフトは売上げを2倍に拡大でき、同様なことは米国市場でも言える。 ニッペクラフトは1997年3月期に1200万Sドルの損失を報告することになる見通しだが、これは一部の不採算部門を閉鎖したことに伴う一時的なものと言う。 APPはニッペクラフトの64%の権益をSt Kilda Investmentsから買収し、残余株式の公開買い付けを提案している。(ST,LZ:4/12)