1997-04-16 ◆<星>ハイモールド、80人解雇 【シンガポール】消費用電子産業の引き続くシンガポールからの離脱でプラスチック射出成形会社ハイモールドPte Ltdは最近80人を解雇した。 主に日系消費用電子メーカーに奉仕するハイモールドの従業員数は2年前の700人から480人に減少したが、同社のアレックス・タン課長(マーケッティング担当)によると、生産能力過剰に伴うもので、主に自然損耗と契約労働者の契約更新見合わせを通じて人員を整理したと言う。ハイモールドの顧客は、ヒューレット・パッカードを除き、全て消費用電子メーカーで、これらには日立コンシュマー・プロダクツ、三菱エレクトリック、東芝、ソニーが含まれる。三菱はマレーシアに、東芝はインドネシアに、一部の製造業務を移転しており、三菱は昨年5月の100人に続き、先月も100人を整理した。この他、ワールプールは当地の研究開発(R&D)センターの閉鎖に伴い150人を解雇している。 こうした消費用電子会社のシンガポールからの離脱に対処するため、ハイモールドの親会社昭和電工は、タイ、中国、インドネシアに現地合弁方式により工場を設けている。 シンガポールのプラスチック射出成形業者は極めて厳しい状況に置かれており、タン氏によると、同社シンガポール工場が生存できるか否かは、消費用電子メーカーがそのハイエンド・アセンブリー業務をどれほどシンガポールにとどめるかにかかっている。しかしシンガポールの電子業界は最終アセンブリー業務よりも、コンポーネント中心になっており、そのことは射出成形ビジネスの縮小を意味する。 ハイモールドのシンガポールにおける営業額は1995年の7000万Sドルから昨年の6000万Sドルに縮小したが、シンガポール以外の工場も合わせたグループ全体のビジネスは引き続き良好と言う。(BT:4/15)