1995-03-28 ◆<印尼>バンバン/コチョ氏等、繊維会社買収へ 【ジャカルタ】スハルト大統領の子息バンバン・トリハドモジョ氏やシンガポール証取上場企業バン・デル・ホルストのヨハネス・コチョ会長(サリム・グループ元取締役)に率いられるコンソーシアムが7000億ルピア(S$4.45億)の負債を抱え銀行の管財下に置かれた繊維会社カニンド・グループを買収する模様だ。 スマラン拠点のインドネシア最大の繊維会社カニンドは創設者のロビー・チャヤディ氏がローン返済に失敗した94年に国営銀行2行、バンク・ブミダヤ及びインドネシア・ディベロプメント・バンクの管財下に置かれた。買収交渉に関わる銀行筋によるとなお微調整を必要とするものの交渉は来週中に妥結する見通しだ。トリハドモジョ氏に率いられるコンソーシアムはカニンドの抱える負債を清算するため4200億ルピアを銀行2行に支払うとともに、残りの負債をリファイナンスするようだ。トリハドモジョ、コチョ両氏は先月初にはインドネシア証取上場会社PTメイヤーテキスディアン・インダストリーにおけるチャヤディ氏の70%権益も買収している。アナリストはトリハドモジョ氏がカニンド権益買収に際してアジア・パシフィック・ペトローリアム(APP)を利用するのではないかと見ている。東ジャワに15億米ドルの精油所建設を計画するAPPの70%権益はトリハドモジョ氏が、残りの30%はコチョ氏及び政界に強いコネを持つバンバン・ヨガ・スガマ氏とウィスヌ・スリハルドノ氏が握っている。消息筋によればカニンドの70%権益はAPPが、20%は外国投資家が、10%は協同組合グループが握ることになる見通しで、協同組合の権益買収に関してはスハルト大統領が判断を下すと言う。その実コチョ氏は昨年もカニンドの買収を図ったが成功しなかった。アナリストはその原因を同氏が政界とのコネを持たなかったためと見ている。しかし昨年末にトリハドモジョ氏とともにAPP事業に参画して以来、コチョ氏はこうした弱点も克服したようだ。(BT:3/27)