1997-05-14 ◆<星>アズテックの前途に曙光 【シンガポール】セスダック登録のサウンド・カード・メーカー、アズテック・システムズは1996年度下半期に500万Sドルの純益を計上、通年の損失を1250万Sドルに収めた。 一部のアナリストは3000万Sドルの損失を予想、平均でも1600万Sドルの損失が予想されていた。しかし今ではこれらのアナリストも、今年は通年で1300万Sドル前後の純益を計上するものと予測している。 アズテクの負債は昨年6月末の1億980万Sドルから6600万Sドルに40%縮小し、ギアリングは86%から71%に下降した。現金準備は1200万Sドルから2000万Sドルにアップ、在庫水準は61%下降しており、最近の2087万Sドルの私募でバランス・シートは一層健全化しそうだ。 ライバルのクリエイティブがオーディオ・ビジネスに集中する戦略を採用したのに反して、アズテックは事業の多角化でも一定の成果を収めている。サウンド・カードの出荷は1995年の150万枚から昨年は100万枚強に縮小、代わってサウンド/モデム機能を備えたテレフォニー・カードが同社の主要な収入源になりつつある。同社は昨年この種のカード200万枚を出荷、同市場のトップに立った。 56kbps(キロビット毎秒)モデムとオーディオ・テレフォニー・カードは、USロボティクス及びロックウェル・セミコンダクターいずれの基準にもスイッチできると言う。 アズテックはまたPC(パソコン)ユーザーが、3Rフォトをワンタッチでプリント・アウトできるフォト・デベロッパーを250~300米ドルで出荷している。アズテックはこれら2製品が総売上の10%に貢献するものと期待している。 アナリストは、56kbpsモデムの標準化がなされるまでは、同市場は離陸できないこと、またフォト・デベロッパーが実際にアズテックの利益に貢献するにはなお数ヶ月を要するが、既に同市場では競争過熱の兆しも生じていること等を懸念材料として指摘してはいるものの、アズテックの多角化戦略は一応成果を収めたと評価しているようだ。(BT:5/13)