1997-05-23 ◆<馬>世界初のウォレットPCが来年MSCで誕生 【ロンドン】世界初のウォレットPC(パソコン)“e-Pass”が来年末までにマレーシアのマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)で誕生する見通しだ。 マハティール首相の立ち会いの下、IRISテクノロジーSdn Bhd、TLテクノロジー・リサーチSdn Bhd、Xanadu Plcとその子会社E-PassインターナショナルLtdは火曜ロンドンで関係合弁協定に調印した。 TLテクノロジーのチャールズH.E.ヤップ取締役によると、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長を初めとする世界のIT(情報技術)リーダーもウォレットPCに注目している。ビル・ゲイツ氏は、昨年11月にロスアンゼルスにおけるセミナーで、現金、キー、身分証明書、クレジット・カード、各種切符、時計、新聞、住所録、面会予約帳、写真、計算機、電話、ペジャー等の役割を務めるポケット・サイズのコンピューターが1年以内にお目見えするだろうと予言したが、同予言がマレーシアで実現する見通しだ。 この日調印された契約の下、TLテクノロジーはMSCにおいてeパスのプロットタイプの設計/開発/製造を手がける。新工場ではFRAM技術を用い、eパス・ウォレットPCを製造する。eパスの発明者Hartmut Hennige氏のE-Passインターナショナルはプロジェクトの顧問を務め、その見返りにeパスの特許料とロイヤルティー・フィーを徴収する。当初投資額は600万ポンド(M$2400万)前後だが、出資率等の詳細は今後詰められる。 世界のスマートカード需要は一昨年の4億2000万枚から2000年には40億枚に拡大するものと予想され、合弁会社はこうした潮流に乗ってその製品を世界市場に供給すると言う。(NST,STAR:5/22)