1997-06-06 ◆<星>アップル、PCB業務停止し250人解雇 【シンガポール】アップル・コンピューターは8月までにアンモーキオのプリント基板(PCB)製造業務を停止し、250人を解雇、アンモーキオ工場は今後システム製造に集中する。 同社は4月半ばにもデザイン・センターを閉鎖、101人を解雇しており、今回の人員削減でアップルのシンガポールにおける雇用数は約6000人となる。 アップルの米国拠点James McCluney上級副社長によると、アップルは情報技術(IT)やロジスティクス部門への投資を適正化するとともに、システム組立業務に照準を合わせる方針を決めており、残されたスタッフはこれらの領域に再配置される。 PCB業務に関しては社外からの調達を拡大する方針で、新PCBサプライヤーとの協議は2週間以内に妥結する見通しだ。シンガポール企業を含む2社がアップルのPCB業務を引き継ぐ候補者としてリストアップされており、労働者の雇用契約も当該企業に引き継がれる。新経営主体により再雇用されなかった労働者には解雇補償が行われる。また一部の熟練労働者はアップルのデマンド・フルフィルメント・センター(DFC)に就業することになる。DFCは顧客の需要に応じてコンピューター・システムや周辺機器を提供する業務を手がけている。 アップルは、またロジスティクス領域のパートナーを物色しており、こちらの協議も数ヶ月以内に妥結する見通しだ。アップル・シンガポール幹部によると、シンガポールから撤退する計画はなく、シンガポール・テクノロジーとのコンピューター・モニター製造に関わる戦略提携等を通じて、技術的リソースの維持が図られる。アンモーキオ工場(45万平方フィート)は同社が全世界に設けた3製造拠点の1つで、アップル・コンピューター/周辺機器の25%を供給しているが、当面余剰スペースを売却する計画はないと言う。 1997年3月期四半期に1億8600万米ドルの損失を計上、18カ月の累積赤字が16億米ドルに達したアップルは、6月期第3四半期も赤字を計上するとの見通しを発表している。(ST,BT:6/5)82