1997-07-05 ◆<星>小売業界、依然苦境に 【シンガポール】上場小売企業が最近相次いで業績改善を報告したが、他の大部分の小売大手は苦境から抜け出せず、悪戦苦闘を続けている。 大丸のヨシダ重役(MD)は、需要不振、在庫の帳簿価格引き下げ、3ヶ月間の改装工事等で1996年度の損失が1000万Sドルの大台を突破、前年の740万Sドルを遥かに上回ったことを認めた。昨年は売り上げも4%下降したと言う。 そごうの1997年2月期の税引き前損失は前年並みの700万Sドル。ジョージ・ライ財務担当重役は、損失の主因として、昨年3-12月のラッフルズ・シティーのリノベーションを挙げた。 ヤオハン・デパートメント・ストアーは業績下降の最中にあり、会社登録局の記録では、1996年2月期の損失は前年の480万Sドルから907万Sドルに倍増した。今月末にはプラザ・シンガプーラのフラグシップ店が同ショッピング・センターの改装を機に閉店するため、業績の改善は望めそうにない。 Esprit Retailは依然黒字を続けているが、チェーン店9店舗の1996年6月期の税引き前利益は前年の664万Sドルから333万Sドルに半減、売り上げも4303万Sドルから3460万Sドルに縮小した。リノベーションのためクラウン・プリンスの本店が先月から臨時休業したため、今年の売り上げはかなり影響を受けそうだ。1万4000平方フィートの同店は9月に営業を再開する。 シンガポール証取(SES)上場の小売企業は1997年3月期にいずれも業績の改善を報告したが、これらの企業はその原因を主にコスト削減に帰しており、業況の回復を指摘したものはない。(BT:7/4)