1997-07-08 ◆<馬>ペトロナス、石油化学事業を拡張 【クアンタン】国営石油会社ペトロナスは4兆8000億立方フィートのガス資源を利用して石油化学事業を一層拡張する計画だ。 ペトロナスが完全出資するMTBEマレーシアSdn Bhdのタジュディン・イブラブラヒム重役(CEO)が先週末語ったところによれば、パハン州グブン工業団地のMTBE(メチル・ターシャリー・ブチル・エーテル)工場は年間3億トンのMTBEを製造、94%を米国に、2%をシンガポールに輸出、残りを国内市場に供給している。MTBEはガソリンのオクタン価を高める鉛の代替品として急速に需要が拡大している。 MTBEプラントに隣接したポリプロピレン・マレーシアSdn Bhdの製品に対する需要は、国内プラスチック産業の年率20%の成長に支えられ、順調に拡大している。マレーシアの国民1人当たりのプラスチック消費は22キロと、先進国の100キロを大きく下回るため、今後成長の潜在性が大きい。ポリプロピレン・マレーシアにはペトロナスが80%、Borealisと出光化学が各10%出資している。同工場は1日24万トンのポリプロピレンを製造している。 この他、ドイツ企業BASFとのグブンにおける10億米ドルのオキソ・アルコール(年産25万トン)、可塑剤(10万トン)、無水フタル酸(4万トン)の製造プロジェクトが2001年に稼働すれば、クアンタンはプロピレン・ベースの総合的な化学基地に生まれ変わる。ペトロナスとBASFはまた年産27万5000~35万トンのプロパン脱水素化ユニットを建設、原料供給を確保することも検討している。 この他、ペトロナスはトレンガヌ州クルテにエチレン/ポリプロピレン工場、ジョホール州パシルグダンにエチルベンゼン/スチレン・モノマー工場、サラワク州ビントゥルにMDS/尿素/アンモニア工場、ラブアン島にメタノール工場を、合弁もしくは単独で所有しており、同社の営業額に占める石油化学の貢献は1992年の4%から昨年の14%に拡大している。 シンガポールの石油化学が輸入石油を基礎にしているのに対し、ペトロナスのそれは、低コストな天然ガスをベースにしているため、優位に立つことができると言う。(NST,MBT:7/7)