1997-08-29 ◆<星>企業の対中投資70年代以来初めて下降 【シンガポール】今年上半期のシンガポールから中国への直接投資は約定ベースでも実質ベースでも下降を見た。 中国対外貿易経済協力省の統計によれば、今年上半期にシンガポールから中国に実際になされた直接投資は8億9900万米ドルと、昨年同期比8.9%の落ち込みを見た。シンガポールの対中直接投資が実質ベースで下降したのは、1970年代後期にシンガポーリアンの中国投資が始まって以来初めてのこと。 しかし約定ベースでは更に大幅な28.6%の落ち込みが記録され、25億米ドルにとどまった。昨年同期にはシンガポールから約定ベースで35億米ドル、実質ベースで9億8700万米ドルが投資されていた。またシンガポールから中国への投資件数も343件と昨年同期の504件を大きく下回った。 国立シンガポール大学(NUS)のアナリストは、中国は昨年4月1日に輸入資本財に対する関税免除措置を撤廃しており、それ以降の対中直接投資が減少することは予想されたことと語った。中国はまた1994年以来ハイテク・プロジェクトを重視する選択的な外資導入策を採用しているが、このことはシンガポールからの対中投資に大きな影響を及ぼす恐れはないはずと言う。 今年上半期に中国が受け入れた外国直接投資は実質ベースでは依然5.3%増加したものの、約定ベースでは49.6%の急減を見ており、シンガポールからの投資の減少もこうした趨勢を反映したものと言う。(BT:8/28)