1997-09-18 ◆シェルの組織再編で<星>石化産業の成長加速も 【シンガポール】シェルは先週金曜、不振な化学部門の建て直しを目指す世界的な再編計画を発表したが、同社が26億Sドルを既に投資しているシンガポールの石油化学産業の成長がこれにより加速されそうだ。 シェル・スポークスマンはBT紙の質問に対して、「シンガポールはシェルのアジア太平洋地域化学ビジネスの中核を成しており、シンガポールの役割は今後一層拡大される」と語った。 シェルはシンガポールに64億Sドルを投資、その内の40%が石油化学部門に向けられている。シェルの化学部門を統括するシェル・インターナショナル・ケミカルズLtdのCEOに来年1月1日付けで就任するEvert Henkes氏はシンガポール勤務歴を有し、当地の事情に通じている。 ペトロケミカル・コーポレーション・オブ・シンガポール(PCS)1同様、シェルが最大出資者を務める、総コスト34億SドルのPCS2は市況が上向いた今年4月に操業を開始したものの、時を同じくして稼働したインドの大型プロジェクト等との厳しい競争に直面している。このためオレフィンとポリオレフィンの価格は5月をピークに下降線を辿り、原料ナフサの軟化に関わらず、マージンは縮小している。しかしシェル・スポークスマンによると、PCSの下流部門顧客は強力な販売力を有し、このことが厳しい市場環境の中にあってPCSの強味になっていると言う。(BT:9/17)