1997-10-17 ◆<星>HDBの規制強化が民間住宅不況に追い打ち 【シンガポール】住宅開発局(HDB)は、一次市場(HDBから住宅を直接購入する場合)でHDB住宅を購入した者に5年間の居住期間を満了後初めて民間住宅の購入を認める新規則を9月24日付けで導入した。 これまでも5年間の規定は存在したものの、HDB住宅購入の5年後以降に新築民間住宅の仮入居許可が下りさえすればよく、5年を待たずに、例えば3年後に民間住宅の購入を予約することもできた。なぜなら売り出された民間住宅が実際に完工するのは一般に2年後以降になるためである。 しかしながら最近は、往々にして民間住宅の開発スケジュールが加速され、5年の居住期限を満たさずに民間住宅を手に入れるHDBオーナーも出てきたことから、HDBは同規則の厳格な実行を義務づけたものと見られる。 とは言えHDBが予告なく、新規則を導入したことから業界は不意を突かれた形で、未だに規則が変更されたことを知らぬ者や半信半疑の者も多い。また民間住宅購入契約後にHDBの新ルールに気づき、頭金をフイにしたバイヤーも出ている。某不動産コンサルタントは、「HDBの新措置は驚きで、最近売り出された物件が合理的価格水準にも関わらず、反応が低調だったのが、頷けた」とコメントした。業界筋はHDBの新ルールは、民間不動産市況の低迷に拍車をかけるものと見ている。(ST:10/15)