1997-11-12 ◆<星>シーゲート、外為ヘッジをストップ 【シンガポール】最近東南アジアを襲った通貨危機で打撃を被ったディスク・ドライブ・メーカー、シーゲート・テクノロジーは、外国為替ヘッジ活動を全面的に停止、苦い経験の再発回避を図っている。 ジョアル・ステッド上級副社長兼MDは10日、「最近発表された四半期業績が振るわなかった一因は通貨危機に伴うもの」と述べ、思惑がはずれヘッジが裏目に出た事実を認めた。同社はシンガポール、マレーシア、タイで先物やオプションを通じて、キャッシュ・フローをヘッジしていたため、通貨相場の変動は相殺されるはずだったが、ヘッジが会計の原則に基づいて行われていなかったことから為替差損を生じ、6300万米ドルの引き当てを強いられたと言う。ステッド氏は「もうヘッジは停止したことから情況は改善するはず」と語った。 通貨危機の他、ハイエンド・ドライブ市場における競争の過熱、新製品の開発の遅れ等がシーゲートの業績に影響を及ぼした。しかし今では、クリスマス・シーズンに向けた旺盛な需要で、情況は改善している。シーゲートはデスクトップ市場に他社に先駆け、7200レボルーション・パー・ミニッツ(rpm)ディスク・ドライブを投入する。同製品は既存のものよりアクセス・スピードが30%アップしている。 ウェスタン・デジタルは先週12月期四半期の業績が振るわないことを予告したが、ステッド副社長は同四半期に市況が下降する恐れはないと語った。それによるとPC(パソコン)市場は来年18~20%の成長が見込め、HDD業界もこれに伴い18~22%の成長が見込めると言う。(ST:11/11)