1997-11-15 ◆<星>ウェスタン・デジタルのHDD生産依然拡大 【シンガポール】ウェスタン・デジタル(WD)のシンガポール及びマレーシア工場におけるディスク・ドライブ(HDD)の生産は、価格競争の影響で当初の目標には及ばないものの、ユニット・ベースでは依然成長を続けている。 WDのティモシー・マーチン副社長(アジア担当)によると、現在の生産レベルは目標を僅かに下回るものの、1年前の水準を上回っている。また過去18ヶ月間の生産性目標は超過達成した。同社は、1998年度に生産性の向上のみを通じて当地におけるデスクトップ・ドライブの生産量を2倍に拡大する目標を掲げていた。 しかし同社は先週金曜には、今四半期の純益はアナリストの予想の3分の1にとどまると宣言、これを受けて同社株は35%値下がりした。 HDDのユニット生産ではシンガポール最大とされるWDは、デスクトップ製品の大幅値下げが祟って深刻なマージンの縮小に直面している。WDのチャック・ハガティー重役(CEO)は、この点に関して、積極的な市場シェア拡大戦略を展開する富士通が同社に最大の脅威を及ぼしており、「富士通はコストのみで販売している」と指摘した。HDD価格はこれまで四半期ベースで5~7%下降してきたが、今四半期はまだ6週間目に関わらず既に二桁の下降を見たと言う。 目下のところ値下げ圧力は、HDDビジネスの40%を占めるディストリビューション市場に集中しているが、こうした傾向は早晩他の部門にも波及する。クアンタムやシーゲートも同様な苦境に立たされているものと見られる。WDはまた新マグネット・レジスティブ・ヘッドへの移行に伴い、1500万~3000万米ドルの引き当てを余儀なくされる見通しと言う。(BT:11/14)