1997-11-21 ◆<星>Vikay債権銀行、高裁に管財人指名申請 【シンガポール】セスダック登録の液晶表示板(LCD)メーカー、Vikay Industrial Ltd(VIL)の主要債権銀行3行(香港上海銀行/ABNアムロ・バンク/スタンダード・チャータード・バンク)は19日、VILの法定管財人指名をシンガポール高裁に申請した。 同法廷申請は、VILが債権者に約束した事業再編行動計画発表期限の2日前になされたが、これらの債権者は、法定管財人による管理が受け入れられなければ、破産宣告を申請する意思を表明している。 銀行17行に1億1353万Sドルの債務を有するVILは、元金の返済のみならず、利子支払いも滞っており、債権銀行3行は、如何なる行動計画も現状を打開するのは困難と指摘している。 VILが指名した財務再編アドバイザー、Ernst & Young(E&Y)が10月に作成した報告書に示された以下の諸点に、債権銀行3行は強い懸念を表明している。 1)VILの在庫管理委員会が報告した在庫水準とVILが6月期会計報告の中で公表した在庫レベルには2300万Sドルの開きが存在する。 2)米国の複数の主要顧客に対する債権およびその他の売掛金の取り立ては極めて困難と予想される。 3)VILが700万米ドルを前払いした中国の工場設備の法的権利が曖昧なものになっている。 4)支払期限を既に迎えたサプライヤーに対する多額の債務が、今後も滞れば、部品・材料のサプライがストップする恐れがある。 VILが予想する第2四半期の420万Sドルの損失にはこれらの点に対する引き当てが行われておらず、もしこれらが含まれるなら、ボトム・ラインの損失は5000万Sドルを突破する。そうなれば銀行界に一層の支援を求めることはできず、現状では株式市場で必要資金を調達することも不可能と言う。 VILは最近正副専務取締役(MD)と監査委員会委員長を更迭、新体制を敷いて事業再建に取り組んでいた。同社にはHerman Tanihaha会長が39%、ジャパン・アジア・インベストメントCoが9.5%出資している。また1996年末時点の従業員数は4000人以上となっている。(ST,BT:11/20)