1998-01-14 ◆<星>電子業界にMドル/ルピア値下がりの打撃 【シンガポール】域内諸国の企業とMドルやルピア建てで取引しているシンガポールの電子部品サプライアは為替相場の変動に伴う打撃を被っている。 ある精密エンジニアリング会社の重役は、顧客に値上げか、米ドル建てへの転換を求めるしかない、と語る。同社は家電、自動車、ディスク・ドライブ用の部品を供給しており、売上比率の小さいディスクドライブ部品は米ドル建てだが、家電・自動車部品はMドルもしくはルピア建てとなっている。インドネシアの顧客はシンガポールのサプライアと同様により安定した通貨への転換を希望しているが、米ドル建てを渋るマレーシアの顧客に対して、同社は値上げを要求しているという。 某金属スタンピング会社の重役は、マレーシアで製造した部品を多国籍企業に米ドル建てで納品している企業は短期的に為替差益を享受できるが、多国籍企業による納品価格の引き下げ要求が強まっており、為替差益はいずれ相殺されると予想した。 日立の幹部も、Mドル建ての取り引きは行っていないが影響を被っていると語った。それによると、消費者の購買力が減退、需要が落ち込む中で、各社は極端な値下げ競争を展開していると言う。(BT:1/13)