1998-02-24 ◆<星>小売業界、今年は一層の業況低迷予想 【シンガポール】シンガポールの小売業界は、今年の市況が、煙害と通貨危機に遭遇した昨年下半期よりもさらに厳しいものになると予想している。 シンガポール小売業者協会のテー・バンリャン会長は、域内諸国からの旅行者の減少で百貨店や高級店の国内消費者獲得競争が一層過熱すると予想する。同氏によると、昨年のクリスマスと今年の旧正月売上は前年を10~20%下回った。 伊勢丹シンガポールの幹部は、店舗の縮小や閉鎖などを通じた業界の構造改革を進める必要を指摘した。同社は今年80万Sドルを投じ、ウィスマ・アトリア店のヤング・ファッション・デパートとしてのイメージの売り込みを図ると言う。 ワールド・オブ・スポーツは、閉鎖せざるを得ない赤字店舗をリストアップする一方、テナント料の引き下げや割り戻しを不動産オーナーと交渉しているという。 高級流行品を扱うMBメルワニは先月、ラッフルズ・ホテル内のブティック Prima Classe を閉鎖、パラゴン内の Men Fashion も今月閉鎖する予定だ。同業のFJベンジャミンは Palais Renaissance 内のブティック Bill Blass を、 Glamourette グループはギーアン・シティ内のフラッグシップ店舗 Istante を、それぞれ閉鎖した。 センターポイント・プロパティーズは、テナント料の引き下げ交渉には応じるが、値下げするか否かはケース・バイ・ケースとするとともに、消費者を引き寄せるための広告とプロモーションに一層力を入れるとしている。 小売業界と不動産業界は、テナント料の引き下げにつながる不動産税の引き下げや、GSTの減税乃至は一時的な課税停止による消費の刺激を期待している。(ST:2/23)