1998-03-06 ◆<星>HDD産業、今年も緩やかな成長維持 【シンガポール】ディスク・ドライブ(HDD)産業は、供給過剰と値下がりに悩まされるものの、今年も依然として緩やかな成長を遂げる見通しだ。 国際ディスク・ドライブ機器・材料協会(IDEMA)が主催したアジア・コンピューター・ストーリッジ年次会議の席上、アナリストらは、一様にHDD産業の今日の低迷が短期間に終息することはないとの見通しを示した。米国の市場調査会社トレンドフォーカスのアナリストは今年の後期まで、恐らく今年一杯は、需給バランスの回復は期待できないと語った。 アナリストらは、昨年の在庫問題は、マクスター、富士通、東芝等の新参者が生産を急増させたことによると指摘した。それによると、今年の市場規模は昨年比18-20%拡大し、1億5000万ユニットに達するが、昨年出荷量を合計13%拡大させたシーゲート/ウェスタン・デジタル(WD)/クアンタム/IBMの今年の成長率は7%にとどまり、それに反して新参プレーヤーの出荷量は50%以上の拡大を見る見通しだ。 PC(パソコン)出荷台数は昨年の8100万台から15~17%拡大するが、sub-US$1000PCが引き続き部品需要と価格を押し下げ、ヘッドやメディア需要の伸びは10%以下にとどまるものと見られる。シーゲート、WD、クアンタムは、今四半期は揃って損失を計上する見通しと言う。 シーゲートのビル・ワットキンス氏は、厳しい競争環境の中で、HDD業界も付加価値を高め、デザイン作業は米国からシンガポール、マレーシア、アイルランド等に移転する必要があると指摘した。(BT:3/5)