1998-04-30 ◆<星・日>経済のリセッションは不可避? 【シンガポール】今年はシンガポールと日本を含む複数のアジア諸国がリセッションを経験する見通しだ。 サタンデル・インベストメントの香港拠点のチーフ・エコノミスト、マーク・マクファーランド氏によれば、マレーシア、インドネシア、タイの経済も今年は萎縮、域内諸国の輸出成長の回復は当面期待できない。 日本経済は24年ぶりのリセッションに陥り、今年は2%のマイナス成長が見込まれる。日本政府によりこれまでに採られた措置は効果を上げておらず、今後採用される一連の措置も退勢を挽回するには至らない見通しだ。恒久的な税の引き下げと銀行体系の適切な再編のみが、日本経済の復調に寄与し得る。 円相場は今年末までに1米ドル=150円に、来年末までには157円まで下降、これに伴い域内諸国の金利は上昇圧力を受けることになる。また円相場は最終的に200円まで軟化する可能性がある。 他のアジア諸国でも多額な負債が信用危機を生じさせ、経済の回復を遅らせるものと予想される。シンガポール、マレーシア、インドネシア、タイも今年はリセッションに陥る見通しだ。このためサタンデルはシンガポールの今年の成長見通しを+3.5%からー0.3%に改めた。Sドルは今年末までに1米ドル=1.85Sドル、来年末までに1.90Sドルに軟化するが、来年の経済成長率は+3.5%に回復すると言う。(ST:4/29)