1998-05-06 ◆<星>銀行界、電子小切手の年内導入検討 【シンガポール】少なくとも地元銀行3行(DBS/UOB/OCBC)がインターネットをベースにした電子小切手(Eチェック)導入の可能性を検討している。 Eチェックのユーザーに必要とされるのは、インターネットに接続可能なコンピューター、スマートカード・リーダー、Eチェック口座で、銀行により提供されるソフトウェアが小切手帳の機能を提供する。 ユーザーは数個のキーを叩くだけで、Eチェックを発行でき、受取人も電子的にチェックを銀行に回し、支払いを受けられる。Eチェックの支持者は、そのスピーディーさ、低コスト、安全性を強調する。またユーザーは小切手帳の残り枚数を心配する必要もない。 サン・マイクロシステムズのガリー・コー課長(戦略ビジネス担当)によると、目下試験運転中の米国の例では、Eチェックの1件当たりの処理コストは15米セントと、通常の小切手の1.15米ドル(シンガポールではS$1.50)を遙かに下回る。しかも清算に要する時間は、通常のまる1日から僅か30秒に短縮される。またハッカー防衛装置付きデジタル・シグネーチャー、身分証明番号の安全性は極めて高い。シンガポールでは電子認証機関のNetrustがデジタル・シグネーチャーを認証することになる。 シンガポールの銀行界はEチェックを主にサービス・コスト引き下げの手段と見なしている。最近、シンガポール銀行協会は小切手の使用手数料徴収を計画したが、一般の反発で、メンバー各行の裁量に委ねる方針を決めた経緯がある。 しかし問題はどれほど多くの銀行が同システムを採用するかで、僅かな銀行が参加するだけなら、そのメリットや魅力は薄れる。Eチェックに関心を表明する銀行も具体的な導入の期限を明らかにしていないが、消息筋によれば、今年末までにはシンガポールにお目見えする見通しと言う。(ST:5/5)