1998-05-14 ◆<星>ダイムラー・ベンツ、新アジア戦略に着手 【シンガポール】先週米国クライスラー社の買収計画を発表したドイツ企業ダイムラー・ベンツは、週末にはシンガポールに域内諸国に勤務する幹部約100人を召集し、新アジア戦略の実行問題を協議した。 新体制の下、ダイムラー社取締役会メンバーのDieter Zetsche氏とKurt Laut氏がペアでアジア事業の指揮を執る。 Zetsche氏によれば、目下のところ域内売り上げは同社の世界売り上げの8~9%を占めるに過ぎないが、向こう10年間に同比率を20~25%に引き上げる。アジアは5つのサブ・リージョンに分割され、各地区に最高経営責任者(CEO)が配置される。各CEOは当該地域の全てのグループ・ビジネスを管掌する。これにより各部門の連携プレーが可能になると言う。ちなみダイムラー・ベンツは自動車製造の他、航空工業、鉄道、マイクロエレクトロニクス、金融、情報技術(IT)等、幅広い分野の事業を手がけている。 新アジア戦略は既に昨年初から採用されており、域内経済危機の影響は受けない。クライスラー社の合併がアジア戦略に如何なる影響を及ぼすかに今コメントするのは、時期尚早だが、クライスラーのロバート・イートン会長も先週、アジアにおける主要プレーヤーを目指す考えを明らかにしていると言う。(BT:5/13)