1998-05-26 ◆<星>デジタル、ITサービスを事業再建の中心に 【シンガポール】オープン・システムの採用を拒み、何から何まで全てを自分で解決すると言う試みが、デジタル・イクウィップメント(DEC)の成長を阻害してきたが、手遅れになる前に誤りを是正したことから、過去数四半期同社の業績は改善の一途を辿っている。 ロバート・パルマー会長は先月、第3四半期の純益が前四半期の2倍に拡大したと報告するとともに、DECをサービスを中核とするソルーション・プロバイダーに生まれ変わらせる方針を明らかにした。 シンガポール拠点のデイブ・スタッブズ副社長(アジア太平洋地域担当)によると、ハードウェアをベースとした保守サービスの収入を維持することはできないが、益々複雑化するITソルーションはより多くのビジネス機会を提供する。ユーザーのIT環境の企画/デザイン/据え付け/支援を引き受けるITサービスの成長の潜在性は大きい。 今日のIT環境の下では、企業はどうしてもパートナーを必要とするが、この点に注目したDECは過去4年間同領域の開拓に努めてきた。今日サービスは80億米ドルの同社年商の半ばを占め、4年前の30%から大幅に拡大している。 この点こそコンパックがDEC買収を企図した主因と見られるが、コンパックは、DECの1万5000人、従って従業員総数の27%を整理する方針を発表している。 スタッブズ氏によると、21カ国に展開する3000人のサービス・スタッフが、僅かにしろ整理されるなら、サービス態勢は維持できなくなる。アジア太平洋地域に配置されたスタッフは、今日のサービス・レベルを維持するには不可欠で、また世界的にサービス部門の9%の成長を維持するにも、現状レベルを維持する必要がある。その実同社は今もサービス・スタッフの増員を図っており、最も急成長を遂げる領域はシステム統合、ネットワーク、アウトソーシングと言う。(ST:5/25)