1998-06-02 ◆<星>今年の解雇者、2万人突破も:無任所相 【シンガポール】今年通年の解雇者数は1985-86年のリセッションの際に記録された2万人を超える可能性がある。 全国労働組合会議(NTUC)書記長を兼ねるリム・ブンヘン無任所相が日曜(5/31)クイーンズ・タウンで催された住民行事に参加後語ったところによると、最近の周辺諸国の経済状況の悪化がこうした見通しの背景をなしている。 香港とマレーシアの年初2ヶ月の経済成長率は、いずれも約2%の落ち込みを見た。タイの状況は予想以上に深刻で、インドネシアは極めて困難な時期を過ごしている。シンガポールはこれらの国と多額な貿易を行っており、輸出需要の後退は免れない。今年下半期の状況が悪化すれば、コスト削減のために労働者を整理する企業も増えるものと見られる。 とは言え全国賃金審議会(NWC)の昇給ガイドラインを受けて、一部の企業は、暫時整理を見合わせるものと見られるため、今年下半期の解雇者は上半期を多少下回るものと予想される。しかし残念なことに、今年の解雇者は1985/86年の記録を塗り替える可能性があると言う。ちなみに今年初3ヶ月の解雇者は7000人を記録、昨年同期の1080人から急増した。(ST:6/1)