1998-06-02 ◆<星>ブリッジ、アジア/欧州市場開拓に注力 【シンガポール】去る3月にダウ・ジョーンズ・マーケッツを5億1000万米ドルで買収し、一躍世界第2位の金融データ流通会社になったブリッジ・インフォメーション・システムズは、アジア/欧州市場の開拓に力を傾注、向こう2、3年内にロイターを追い越しトップの座を占めるとともに、証取上場も果たす計画だ。 トーマス・ウェンデル会長(社長/CEO兼務)によると、同社が全世界に展開するデータ/ニュースのサプライ・ターミナルはダウ・ジョーンズ・マーケッツの買収により16万5000に達し、ロイターの36万2000ターミナルには及ばないものの、ブルームバーグの7万5000ターミナルを上回る。 ダウ・ジョーンズ・マーケッツはダウ・ジョーンズCoの赤字部門だったが、同社の金融データの収集と流通ビジネスは、ブリッジにマッチしている。しかも同社は欧州とアジアに強力な足場を有し、北米ビジネス中心のブリッジを補完できる。一方、ブリッジはダウ・ジョーンズ・マーケッツが構築することを欲しながら、実現できなかったテクノロジーを備えており、データのマーケッティングがブリッジの唯一のビジネスである。 ブリッジとダウ・ジョーンズ・マーケッツの合計5000人を超えるスタッフは1年内に4000人程度に縮小する見通しだが、アジアに関しては増員される。 ブリッジはまたインターネット・ビジネスの構築も図る。ロイターやブルームバーグはクラシックなデータ・ベンダーだが、ブリッジはテクノロジー・ビルダーであり、インターネットは副業ではなく、同社のビジネスそのものである。 シンガポールではインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)のサイバーウェイに技術を供与し、ブリッジのデータをインターネットを通じて自社商標で再販することを認めている。南アフリカ、コペンハーゲン、シカゴのISPとも同様の契約を締結、この他ニューヨーク証取(NYSE)には5000ターミナルを販売した。NYSEは同ターミナルを通じてブリッジが提供するデータをNYSE商標で顧客に供給することになる。年内にこの種のターミナルを別に2万5000台販売する計画だ。 ブリッジはエレクトロニク・コマース領域でもプレゼンスを築いており、同方式を通じて昨年は世界的に2700万株の取引を支援した。ブリッジの昨年のスタッフ1人当たりの営業額は30万米ドル、営業利益は4万米ドルだったが、今年は1人当たりの営業利益を2倍に拡大する計画と言う。(BT:6/1)