1998-06-03 ◆<印度>外国投資誘致促進措置も期待はずれに 【ニューデリー】インドの新年度予算案に外資導入を促す何らかの新措置を期待した者は、期待を裏切られたものと見られる。 ヤシュワント・シンハ蔵相は、外国投資プロジェクトの処理の面でハッスル・フリーな環境を醸成する政府の姿勢を公約したものの、新年度予算にはそれ以上の如何なるアイディアも含まれていなかった。 政府は1997年12月末までに14万5376クローの外国直接投資を承認したが、同年実際に流入した外資は3万2643クローと、実現率は22%にとどまった。これ以前の年の両者の比率も20%前後になっており、この点から一般に外国直接投資が完全に実行されるには、5年を要することが窺える。したがって仮に政府の関係部門が投資申請を90日以内に処理しても、問題の解決にはほど遠く、投資プロジェクト承認後の問題が一層大きな課題と言える。 フランスの某家具会社幹部は、プロジェクトの立ち上げに6年を要したと述べ、インドはビジネスを行うにはあまりに複雑過ぎると嘆息した。しかし大蔵省の年次報告書は、こうした問題を正面から取り上げることを避け、電力事業等のメガ・プロジェクトには長い懐妊期間を要すると説明している。(FDTH:6/2)