1998-06-09 ◆<星>ビンタン島リゾート事業に赤信号 【シンガポール】域内経済の深刻な落ち込みからシンガポールとインドネシアの投資家を中心とするグループにより進められてきた35億Sドルのビンタン・ビーチ・インターナショナル・リゾート(BBIR)プロジェクトに赤信号が点滅している。 シンガポールの面積の3分の1以上に相当する2万3000haの土地にライフスタイルの総合リゾートを開発しようと言う同プロジェクトは1991年に着手され、これまでに約20億Sドルほどのプロジェクトが着手され、6000haほどの土地をカバーするインフラ開発に2億4000万Sドルが投じられてきた。目下合計1200室の6ホテルが営業を開始しているが、域内諸国を襲った昨今の金融危機で10億Sドル以上のプロジェクトが無期限に棚上げされた形となっている。 BBIRを所有するビンタン・リゾート・コーポレーション(BRC)には、インドネシアのサリム・グループが60%、シンガポール・テクノロジーズ・インダストリアル・コーポレーション(STIC)に率いられるシンガポール・コンソーシアムが残りを出資している。しかしながら大部分の開発は、BRCから土地を購入した他の投資家により手がけられる。 主要投資家らは、既存プロジェクトのフィジビリティーにも見直しを加えており、デベロパーの1人は、「誰も利益を上げている者はないため、オリジナルのプランを語るものは最早いない。生存するために、次から次ぎに生じる問題と格闘しているのが現状」と語る。(BT:6/8)