1998-06-09 ◆<星>来年はリセッションも:大華銀行会長 【シンガポール】シンガポール地場4大行の1行、大華銀行(UOB)のウィー・チョーヤオ会長は、「政府が今手を打たなければ、来年はリセッションに陥る恐れがある」と警鐘した。 ウィー氏によれば、現在の経済状況は、過去40年に及ぶ同氏の銀行家としての人生の中で最悪なもので、1985年のリセッションも現在の深刻さには及ばない。1985年のリセッションはその実、取り立てて言うほどのこともない短期的なもので、パンエレクトリック事件の余波で証券会社が数社倒産したに過ぎない。それに反して今回の通貨危機からシンガポールを含む域内諸国が立ち直るには、3年を要する見通しだ。 ウィー氏はストレーツ・タイムズ紙が8日掲載した金融特集のために、先月インタビューを受けたもので、同氏は「電子部門だけがOKだが、それもいつまで続くか分からない」と嘆息したたが、その数日後に経済開発局(EDB)は4月の電子業生産が4.7%のマイナス成長に陥ったと報告している。 ウィー氏は、政府の予想通り今年2.5~4.5%の成長を実現するのは困難で、仮に成長率が1%にとどまれば、政府はより多くの資金を注入して景気を浮揚せねばならなくなると語った。しかし可能な景気刺激措置に関して、ウィー氏は税制優遇措置、もしくはインフラ開発の加速が考えられるとだけ述べ、それ以上のコメントを控えた。(ST:6/8)