1998-08-25 ◆<馬>中央銀行総裁、首相の度重なる攻撃に焦慮 【クアラルンプル】マハティール首相は週末、「中央銀行が国際通貨基金(IMF)の指示に従い金融引き締め措置を採用したために、マレーシア経済は一層深刻な危機に陥った」と中央銀行に非難の矛先を向けたが、政府筋は、5月に一度辞職を迫られた中央銀行のアハマド・モハメド・ドン総裁がさらなる精神的重圧を受けるものと見ている。 匿名を希望する政府筋は、ドン総裁は、マハティール首相の執拗なキャンペーンにフラストレーションを高めており、そのオプションを実行する可能性を検討しているという。今年初マハティール首相とダイム・ザイヌディン総理府相(特別任務担当)が金利引き下げキャンペーンを展開した際には、ドン総裁とアンワル副首相兼蔵相が苦境に立たされ、ドン総裁はアンワル副首相の慰留を受け入れ、辞職を思いとどまった経緯がある。 中央銀行筋によると、同行は今年初めにはIMFの大幅な金利引き上げ要求を拒絶した。景気の後退が予想以上に急速に進んだことから、結局金利を引き下げたが、そのタイミングから外見上マハティール首相とダイム総理府相が金融政策を転換させたような印象を一般に抱かせる結果になったと言う。 マハティール首相は、先週末、ダイム氏が『我々はいくつかの誤りを犯した』、『もっと早く景気回復措置を採用すべきだった』と語ったのは正しいと指摘するとともに、「直ちに、大胆な措置を実行し、景気を浮揚する必要がある」と強調した。(BT:8/24)