1998-08-28 ◆<馬>ダイム特別任務担当総理府相に聞く 【シンガポール】シンガポールのビジネス・タイムズは、経済危機に対処するため組織された国家経済行動理事会(NEAC)の理事長を務めるダイム・ザイヌディン総理府相(特別任務担当)に、NEACが作成し、政府が承認した国家経済再建計画(NERP)とは何か、またその実行はマレーシア経済に如何なる意味を持つのかを質した。 Q:NERPの提案の中で最も重要な部分は何か、また最も実行が困難な部分は何か。 A:国内経済回復のスピードはNERPの全ての提案とその実行に関わっていることから、皆重要である。 国内経済を深刻なリセッションに陥れないことが、NERPの主要な目的である。第1の課題はMドル相場の安定化で、そのための対策がNERPの鍵になる。銀行が抱える不良貸付(NPL)を除去する使命を負うた資産管理会社(AMC)と、銀行の資本基盤補強の使命を負うた特別機関(SPV)が設立されたが、スピーディーな実行とコミットメントが全ての目標の成否を決める鍵になる。 Q:マレーシアの1998年の成長見通しは、NERPの実行により見直されるのか。 A:NERPの下、今年は通年で1~2%のマイナス成長が見込まれており、1999年の成長率は依然不透明だが、1999年末までにプラス成長が回復されると見る者もある。 Q:マレーシアの経済危機に関わる認識で是正されるべきものは何か。 A:先ず第1にマレーシアが近隣諸国と類似した問題を抱えていると言う認識は改められねばならず、市場がその相違を認識するよう図る必要がある。 第2に経済危機対応の指針が存在しないと言う見方も改められるべきで、NERPは正にこうした指針を提供するものである。 第3にマレーシアは経済危機の事実を否定していると言った認識が存在するが、マレーシアは独自の方式により危機の克服を図っている。 Q:マレーシアは如何にしてMドルを安定化させるのか。それは最優先課題なのか。