1998-09-02 ◆<星>三井化学、S$1.9億石油化学計画遅延 【シンガポール】三井化学はジュロン島に1億9000万Sドルを投じて年産30万トンの高密度ポリエチレン(HDPE)製造施設を設ける計画だが、最終的方針を下しておらず、譬え実行されても当初の目標期日には完成しない見通しだ。 三井化学は1年前に単一のHDPEプラントとしては世界最大のものになる関係プロジェクトの概要を発表、2001年の稼働を目指すとしていた。しかし三井化学東京本社の幹部は、このほどBT紙に対してまだ方針を決めておらず、今となっては2001年の稼働は困難になったと語った。 三井化学の方針決定の遅延は、同プロジェクトに原料を供給する候補に名が上がっているモービル石油の数十億ドルの石油化学プロジェクトにも影響を及ぼしそうだ。モービル自体も既に1年余にわたり、そのプロジェクトを遅延させているが、三井化学は当初、モービルの新プラントから原料供給を受ける可能性を示唆していた。 この点に関して三井化学の幹部は同社はモービルばかりでなく、最近シンガポールで新たに20億米ドルの石油化学プロジェクトを開始したエクソン・ケミカル等とも交渉を進めていると語った。 これ以前には旭化成が今年2月に着工済みの5000万米ドルの特殊プラスチック製造プロジェクトの1年間凍結を宣言しており、また三菱化学は2億米ドルの第2スチレン・モノマー・プロジェクトの最終決定を下していない。三菱化学シンガポールの松田重役(MD)は月曜(8/31)依然としてシェルと、第1プラント同様の合弁の可能性等を協議しているが、市場環境は極めて悪いと語った。(BT:9/1)