1998-09-03 ◆<馬>首相、女性問題理由に副首相に辞職要求? 【シンガポール】マハティール首相が、アンワル副首相を罷免した直接の理由は、経済政策を巡る副首相との対立とは別のところにあるようだ。 ストレート・タイムズが消息筋の言として伝えたところによると、アンワル副首相の罷免には『アンワルが首相になれぬ50の理由』と題する書と同書を巡る副首相の名誉毀損訴訟に絡んで明るみに出た機密漏洩容疑等が関係しているようだ。 件の書はアンワル副首相が首相になれぬ理由の1つとして女性問題を挙げているが、最近警察に逮捕された、副首相側近のS.Nallakaruppan氏(Magnum取締役)は、ポイズン・レターにより副首相が私生児をもうけたとされる女性との関係の仲介役を務めたと批判された。同氏はまた不法に125発の弾丸を所持していたことから、治安維持法違反で起訴されている。 警察はNallakaruppan氏の家宅捜査を通じて、こうした批判のある種の証拠を押収したようだ。しかし昨日これらの証拠をマハティール首相から突きつけられ、辞職を迫られたアンワル副首相は、一笑に付し、取り合わなかったとされる。 副首相は午後2時になって、関係容疑の目こぼしと政府ポスト辞職の交換条件をオファーされたが、これも拒絶したため、マハティール首相は、午後5時30分、副首相と蔵相を含む全ての公職を解く辞令に署名、同辞令は午後7時、副首相の官邸に届けられた。アンワル氏は辞職のオプションを拒んだことから、上記の諸案件で法廷に起訴される可能性があると言う。 マハティール首相は昨晩全国の首席大臣を官邸に召集、上記の証拠を示して、アンワル副首相解任の理由を説明したが、200メートル隔てた副首相官邸には、一部の閣僚や与党統一マレー国民組織(UMNO)ペナン支部幹部を含む支持者が続々参集したと言う。(ST:9/3)