1998-09-10 ◆<星>STグループ、Vickers証券を逆買収 【シンガポール】政府系複合企業シンガポール・テクノロジーズPte Ltd(STPL)は子会社のSTキャピタルを通じて証券会社Vickers Ballas Holdings(VBH)を逆買収する計画で、計画が完了すれば、資産規模20億Sドル、株主資本8億Sドルの証券子会社が誕生する。 取引は、VBH株396株に対してSTキャピタル株1000株の比率で株式をスワップするか、STキャピタルの株価1株35セントをベースとした現金取引を行うか、あるいは株式のスワップと現金取引の両建てとするか、いずれかの方式で進められ、取引総額は3億3000万~4億Sドルにのぼる見通しだ。STPLは目下STキャピタルの70.8%のシェアを握っているが、取引が完了すると、持分は40%に縮小する。 STPL幹部によると、これによりSTキャピタルはシンガポールを拠点とする技術/ノーハウ・ベースの汎アジア的な多角経営金融会社に変身する。 一方、VBHは成長企業への融資/資産管理/証券業務を中核とするSTグループの金融アームになる。 STキャピタルは再編計画の一環として、自動車/設備のレンタル・ビジネスを親会社のSTPLに5890万Sドルで売却、またファンド・マネージメント会社5社を傘下に擁するVVHホールディングズを1億4530万SドルでSTPLから買い取る。 一方、VBH幹部によると、同社は取引完了後もVickers Ballas Holdings Ltdの社名で上場資格を維持するが、STキャピタルは上場資格を返上することになる見通しだ。 観測筋は合併後のグループの先行きをそれほど楽観しておらず、証券市況が低迷している現状では、STグループは銀行を買収した方がましだったのでは、とコメントしている。しかしSTグループは市場に流布した銀行買収の噂を否定した。 ちなみにSTキャピタルとVBHは、共に半期に3100万Sドルと4960万Sドルの損失を計上している。(ST,BT:9/9)