1998-09-15 ◆<印度>トラック・メーカー、短期見通しに悲観的 【ニューデリー】需要減退で深刻な打撃を受けたインドのトラック・メーカーは、低調な国内景気と在庫の山から、向こう1年以内に市況が回復するとは期待していないようだ。 国内トラック業界は、過去3年間続いた国内総生産(GDP)の平均7%の成長が持続、陸送業界の需要が急増するとの見通しの下に、18カ月前に積極的な生産拡大に乗り出した。しかし1997/98年度のGDP成長率は5.1%にとどまり、民間のインフラ・プロジェクトは停頓、政府のインフラ支出も枯渇したことから、1997/98年のトラック販売は前年の24万551台から16万998台に減少した。1998/99年度第1四半期の販売台数も、前年同期の4万328台から2万5719台に縮小した。 Eicher Ltd(EL)のSubodh Bhargava会長は市況は底入れし、来年1月乃至2月には復調が期待できると語ったが、Ashok Leyland Ltd(ALL)のSeshasayee重役(MD)は小規模な回復は来年第1四半期に見られる可能性も有るが、本格的回復は少なくとも1年後と語った。国内最大の大型商用車メーカー、タタ・エンジニアリング・アンド・ロコモーティブCo Ltd(Telco)のVinod M Raval重役(ED)は、「向こう18カ月は回復は望めず、上げ潮は2000年に入ってから」としている。 今年6月からインドにおけるトラックの生産を開始したボルボ・インディアのRavi Uppal重役(MD)は、インドのトラック市場が長期的な成長基調に乗るには、市場そのものにも変革が必要と指摘した。それによるとインド国内のトラックの90%が個人経営者に所有されており、たった1台のトラックで生活を立てるこの種のオーナーは、効率は二の次で最も安いトラックを購入すると言う。(ET:9/14)