1998-09-30 ◆<星>8月の工業生産指数6.6%ダウン 【シンガポール】シンガポールの8月の工業生産指数は予想外の6.6%の急落を見、取り分け製造業生産の半ばを占める電子部門の落ち込みが9%に達したことから、電子業況の早期回復に対する製造業界の期待は打ち砕かれた形となった。8月の工業生産を3カ月の移動平均で見ると、4.2%の落ち込みとなる。 経済開発局(EDB)が28日発表したところによれば、工業生産の主要3部門--電子、工学、化学の生産指数は軒並み下降した。電子部門に関しては、パーソナル・コンピューター(PC)、半導体、通信機器の生産が下降したものの、ディスク・ドライブ、プリンターの生産は米国/欧州向けの好調に支えられ、上昇した。また国内需要と輸出需要双方の拡大でプリント基板アセンブリー(PCBA)の生産も拡大した。年初8カ月を通じた電子生産は3.4%のマイナス成長となった。 化学部門(石油精製/石油化学/薬品/特殊化学)の8月の生産指数は昨年同月比0.8%下降したが、年初8カ月を通じた指数は12.9%アップした。 工学部門の8月の生産は、精密工学の不振を運輸/プロセス・エンジニアリング部門がカバーしたものの、依然として4.7%ダウンした。しかし年初8カ月の指数は3.6%アップした。 工業生産指数の推移は、これまで一般に貿易統計の動向に一致していたことから、8月の国産非石油製品輸出が5%の増加を見る中で、大部分のアナリストは、工業生産指数も上昇するものと予想していた。しかし8月の工業生産指数は、見直し後の7月の5.7%の下降を上回る大幅な下降を記録した。(ST:9/29)