1998-11-17 ◆<星>ITT、企業買収通じアジア市場開拓 【シンガポール】最近、自動車の電気系統やブレーキ/シャーシー・ビジネスを36億米ドルで売却した米国企業ITTインダストリーズは、企業買収を通じてアジア・ビジネスを構築する計画だ。 ITTのTravis Engen会長兼CEOによると、今年6月の2事業の売却に伴う税引後利益は27億米ドルで、内11億米ドルをニューヨーク証取における株式の買い戻しに当て、残りは借入の返済と企業買収に充当する。企業買収に関しては、これまで関係した既知の領域、取り分けエレクトリカル・コネクター関連ビジネスに照準が合わされる。世界市場向けの大量の電子製品がアジアで製造されており、ITTが参入する機会も大きい。 コネクター以外では、ポンプの製造拠点の構築が図られる。同社はこの方面でも世界的リーダーで、例えばシンガポールについては、石油部門以外にも上水や下水用のポンプ需要が大きい。 一般に、一ビジネスを構築するには15年を要するが、同社は企業買収を通じて同期間の短縮を図る。グループは多くの金融リソースを有することから、ターゲットさえ見定めれば、直ちに買収計画を実行に移す。 アジアは同社の44億米ドルの営業額(2部門売却以前)の5%を占めるに過ぎないが、欧米に比べ2倍の成長速度から、遠からず営業額の3分の1に貢献する見通しと言う。(BT:11/16)