1998-11-18 ◆<星>企業の海外直接投資鈍化 【シンガポール】シンガポール企業の1996年末の海外直接投資(FDI)総額は557億1240万Sドルと、前年の495億7060万Sドルに比べ12%増加したが、1995年の29%の成長率に比べ伸びが鈍化している。 統計局の発表によると、FDIの国内総生産(GDP)に対する比率は1994年の35%から1996年の42%に拡大した。シンガポールのFDIは着実に拡大しているものの、新たに創設される海外系列会社の数は減少しており、このことからシンガポール企業が新規投資よりも、海外の既存投資事業の拡充に重心を移していることが窺える。 また益々多くのシンガポール企業が域外市場に進出、新規投資に占めるASEAN域内投資の比率は、1995年の41%から1996年の僅か18%に縮小した。この結果累積投資の額でもASEANのシェアは1995年の34%から1996年の32%に縮小している。 シンガポール企業の投資地として中国が急浮上し、1996年のアジア投資の半ば以上を吸収した。ASEANを除くアジアのシェアは1995年の25%から1996年の30%に拡大している。 しかしシンガポール企業の最大の投資地は依然としてマレーシアがトップを占め、香港がこれまで同様2位、そして中国が3位に浮上した。その反面、インドネシアが1995年の3位から5位に後退している。 とは言え地元資本が50%以上の企業に限って見ると、3分の2がアジアに投資、特にASEAN投資が半ば占め、これらの者がシンガポール企業の外国投資の50%強を占めた。(BT:11/17)