1998-12-02 ◆<星>日本経済の苦境は文化問題:上級相 【シンガポール】リー・クアンユー上級相はニューズ・ウィークの最近のインタビューに対して、日本経済が抱える問題は文化に根ざしたもので、ここ一両年で解決できるとは思えないと語った。 リー上級相が、日本のトップ・バンカーに「何故日本は米国が教えた通り優良銀行の資本基盤を強化し、それ以外のものは破産させないのか」と質問したところ、同銀行家は「問題はバブルに有り、経営難に陥った銀行に罪が有る訳ではない。誰もが皆バブルの中で過ごしてきたのであり、経営難の銀行は倒産させるべきだとは言いにくい」と答えたと言う。 リー氏は、「日本は多くの銀行を全て救おうとしており、あるいはそうした財源があるのかも知れないが、罰が加えられないなら、銀行は経営者を更迭し、経営スタイルを改めるだろうか」と反問した。 リー上級相は、フェンスを張り巡らし、国内経済の再建を図るマレーシアの方式関して、マハティール首相は強固な意思を備えた政治家であり、外界から遮断され比較的安定した12~18ヶ月の間に、その抱える問題を一掃するなら、マレーシア経済は目覚ましい立ち直りを見せるだろうが、もしそうしないなら安定は一時的なものに終わるだろうと警鐘した。 リー氏は、タイとインドネシアに関しても、アジアのタイガーとして再起するか否かは、向こう数年間にそれぞれの抱える問題に本腰を入れて取り組むか否かにかかっていると指摘した。(ST,LZ:12/1)