1998-12-04 ◆<星>業界、エッソ/モービル合併の影響に注目 【シンガポール】エクソン/モービル両社のシンガポール・オフィスは、石油業界始まって以来の大型合併のニュースが報じられて後、依然として相互の協議は行っていない模様だが、関係業界は両社の当地業務の先行きに注目、様々な憶測を巡らしている。 両社の幹部の1人は「ビジネスは今まで通り行われている」と述べ、別の筋は、「シンガポールにおける両社の業務やプロジェクトに関する何らかの決定がなされたにしても、フィルターを通過するには、時間を要する」とコメントした。 これに対して業界筋の1人は12年来の石油価格の値下がりが、合併話の背後に存在するのは明らかで、シンガポールの両社の業務や資産の合理化が図られる可能性は大きいと指摘した。合理化の対象には、石油化学プロジェクトが含まれ、特に重複する部分には、調整が加えられるもの見られると言う。 某オフィシャルは、「とは言え、米国当局の認可も必要なことから、現在の時点では、全てがビッグ・クウェッション」とコメントした。 業界筋の1人は両社の合計日量53万バレルの石油精製施設の一部がカットされる可能性を指摘したが、別の筋はシンガポールの戦略的立地条件を考えれば、精製施設が予備役に回される可能性は少ないとしている。両社の合計精製能力はシェルの日量48万バレルを追い越し、シンガポールのトップに立つ。 もう1つの注目される点はモービルはシンガポールで石油製品のスワップ取引を手がけ、シンガポールのペーパー・ヘッジ市場の5%のシェアを占めているが、エクソンはこの種の活動を行っておらず、合併を機にモービルが同市場から撤退する可能性も予想されると言う。(BT:12/3)