1999-02-08 ◆<印度>メルセデス、依然前途に楽観 【ニューデリー】ダイムラークライスラーは、インド乗用車市場の低迷に関わらず、状況は好転しつつあると楽観している。 Mercedes-Benz India Ltd.(MBIL)のTill Becker de Freitas重役(MD/CEO)によると、多国籍企業の進出でインドの自動車産業は乗用車を年間100万台生産する能力を有するが、1998/99年度年初8カ月には1ダースほどのメーカーにより、僅か27万台ほどが販売された。同数字は前年同期を3.6%下回る。特にハイエンド・カーの販売は最悪の60%の落ち込みを見た。 しかしメルセデス・ベンツはインドを長期的投資地と見ており、引き続きコミットメントを維持して行く。確かに自動車産業は景気後退の打撃を受けたが、インド国内には良好な業績を維持している部門も少なくない。したがって自動車産業の挽回も可能と見られる。 こうした挽回の手段の1つに、中古車の下取りが上げられる。同方式の有効性は多くの国で立証されており、また自動車公害対策にもつながる。 もう1つの方法は消費税の引き下げで、同措置により政府の税収は却って拡大するはずである。目下同税は約74%のレベルにあるが、政府は平均25%の水準に引き下げることができる。 メルセデスはクライスラーとの420億米ドルの合併を通じて、全ての製品カテゴリーを手がけられるようになっており、インド市場にも新たな製品を投入する可能性を探っている。しかしそのことが実現するには、先ずインド政府が率先して税制改革を実行、市況の回復を誘導する必要がある。 MBILはこれまでにインドに1億4200万米ドルを投資してきたが、一層の投資を行い、世界水準の地元部品メーカーの育成に寄与する用意も有ると言う。(ET:2/6)