1999-02-09 ◆<星>外国銀行、ATM網参入秒読み 【シンガポール】シンガポールに拠点を有する外国銀行らは、地元のATM(自動預入支払機)網への参入の時機を巡り、秒読みを開始している。 シンガポールにおける全面営業ライセンスを有する外国銀行には、1)支店追加の禁止、2)既存支店の数百メートルの範囲に限られた移転の自由、3)オフサイトやリモートATMの設置禁止、から成る3つの制限が課されており、金融市場自由化の中でも地元ATM網へのアクセスは最大の難関と見なされてきた。 しかし、シティバンク幹部によると、早ければ年内にも独自のATM網の構築や地元ATM網へのアクセスが外国銀行に認められる雲行きだ。 これはシンガポール金融管理局(MAS)により昨年11月に設置された国際諮問委員会の提案に基づくもので、先週金曜催されたOUB(華聨銀行)の創業50周年記念式典に臨んだゴー・チョクトン首相も、「地元銀行界は、世界の潮流に対応してそれ自身を変化させねばならず、自己満足に陥ったり、時代から取り残されたダイナソースと化してはならない」と、警鐘を鳴らした。ちなみにUOBのウィー・チョーヤオ会長はこれまで外国銀行の地元ATM網へのアクセスに反対する急先鋒を務めてきた。 シンガポール政府は当初向こう5年間に段階的に実施するはずだった国内金融市場の全面的開放を、2乃至3年で実現することに方針を転換している。現在、DBSバンク/POSBankグループはシンガポール国内に900のATM網を展開、これに対してOCBC(華僑銀行)、OUB、UOB(大華銀行)、ケッペル・タットリー・バンクの地場銀行グループは874のATM網を有する。(BT:2/8)