1999-03-03 ◆<馬>アンワル氏殴打は単独犯行:前警察長官 【クアラルンプル】ラヒム・ノール前警察長官は2日、王立調査委員会の席上アンワル前副首相に暴行したことを認めたが、計画的犯行でも、上司に命じられた訳でもないと語った。 終始冷ややかな眼差しで、時々薄笑いを漏らしながら、アンワル前副首相の弁護士の質問に応じた前警察長官は、「ニ・バパ・アンジン(全ての犬の父)」とアンワル氏から罵られ、憤りのあまり暴行したと述べるとともに、クアラルンプル市内の治安維持のための心労があるいは、自分の理性を失わせたのかも知れないと語った。 ラヒム氏はさらに、「アンワル氏は親友であり、政治家に暴力を振るう理由はなく、アンワル氏を尋問する考えも無かった」と語り、アンワル氏の拘留室に赴いたのは、自分の職場を訪れた知人に敬意を表するためだったと述べた。 また、拘留室の中で、目隠しをされたアンワル氏を目にした際、最初に思ったことは、目隠しを解いてやることで、アンワル氏が手錠をかけられていたかどうかは覚えていないと語った。またラヒム氏は「怒りにかられて平手打ちをしたことは覚えているが、殴った記憶はない」と述べ、アンワル氏に目隠しと手錠をし、拘留室に待たせるよう部下に指示した事実も否定した。 このため、アンワル氏の弁護士を務める野党民主行動党(DAP)のカパール・シン副議長は、事前に計画もせずに僅か数秒間に7回も殴打するような早技はマイク・タイソンでも不可能とするとともに、「聞くところによると、大学時代はボクシングの選手だったと言うが、本当か」と質した。これに対してラヒム氏は笑みを浮かべながら、「そんなことを言うなら告訴する他ない。学生時代にはラグビーはしたが、ボクシングなどしなかった」と答えた。(ST,LZ:3/3)