1999-04-14 ◆<星>仮想専用ネット・ビジネス、急成長 【シンガポール】Eコマースや電子コミュニケーションを低コストで手軽に実現できる仮想専用ネットワーク(VPN:バーチャル・プライベート・ネットワーク)がシンガポールやアジアで急速に普及しつつある。 先週当地で開催されたNetworld+Interopに出展したいずれもナスダック登録のVPN提供会社2社、V-ONE及びチェック・ポイントの幹部によれば、VPNの利用コストは通常の電話料と大差がない。 米国拠点のイスラエル企業、チェック・ポイントのアンソニー・リム取締役によると、目下のところ、EメールとEコマース関連の需要が最も多く、アジア太平洋地域の4000社以上が、また全世界では2万社以上が、同社のVPNサービスを利用している。向こう12カ月間には既存顧客や新規顧客の1500サイトが新たに加わる見通しだ。 イスラエルのテクノプラナーGil Shwed氏(31)が1993年に設立した同社の営業額は1997年の8300万米ドルから昨年の1億4200万米ドルに71%拡大、アジア太平洋地域売上も過去3年、毎年倍増してきたと言う。 V-ONEのマシュー・ウィー取締役によると、企業はVPNを用いることにより、インターネットを通じ、手軽に数百万人をリンクした国際ネットワークを構築できる。 例えばスウェディッシュ・ポスト・オフィスはV-ONEのVPNを利用し、インターネットを通じた安全なネットワーク・サービスを提供している。目下数十万の顧客が同サービスを利用しているが、スウェディッシュ・ポスト・オフィスはスウェーデン国民全てに同サービスを提供することを目指している。 VPN市場は2001年までに数十億米ドルに達する見通しで、V-ONEも今年の営業額は昨年の数百万米ドルから5乃至10倍に拡大するものと予想している。同社はシンガポールでは、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)のサイバーウェイと共同で、後者の法人顧客にVPNサービスを提供している他、国家コンピューター局(NCB)のVPN構築も引き受けた。金融管理局(MAS)や国立図書館局(NLB)等、少なからぬ他の政府機関もVPNサービスの入札を募集しており、この点からも近い将来広範な領域でVPNが採用されることが予想される。V-ONEはまた中国、マレーシア、タイ、香港、オーストラリアにもそのサービスの売り込みを図っていると言う。(BT:4/12)