1999-04-16 ◆<星>第1四半期のHDD需要は健全:クアンタム 【シンガポール】ディスク・ドライブ・メーカー、クアンタム・コープのマイケル・ブラウン重役(CEO)は13日、今年第1四半期には特に需要の低下は生じていないと市場の懸念を打ち消した。 クアンタムの主要顧客でもあるコンパックは先週金曜、3月期四半期の業績はアナリストの予想の半分ほどで、売上も6%の下降を見たと警報を発していた。 ブラウン氏によると、6%の売上減は、通常の季節的パターンで、別に底なしのホールに落ち込んだ訳ではない。インテルやマイクロソフトを含む、他のPCベンチマーク銘柄は何も警報を発しておらず、全般的な落ち込みが生じた訳ではない。3月期四半期にクリスマス・シーズン後の需要の軟化が生じるのはノーマルなことと言う。 アナリストらによると、一部のPCメーカーやドライブ・メーカーは、昨年後半に生じた予想外の好況から、12月期四半期に満たされなかった需要が存在するものと見、3月期にも強い需要が持続すると期待したていた。しかしこうした期待は実現しなかった。 ブラウン氏によると、クアンタムは3月期に特別な増産計画は立てなかった。12月期の強力な需要後、3月期も横這いなら、極めて健全と言える。特にクリスマス・シーズ後の過剰在庫に悩まされた1998年の第1四半期に比べれば遙かにましである。 クアンタムの在庫水準はノーマルで、実際同社のディストリビューターは12月期には十分な供給が得られぬと苦情を訴えたほどである。ディストリビューター・レベルの在庫の逼迫は3月期にはノーマルな水準に戻ったものと見られる。 業界レベルでも明らかに在庫水準は下降しており、クアンタムの在庫は、シーゲート/ウェスタン・デジタル/マクスター等と同様、過去2年来の最低レベルになっている。このことは価格の安定化を意味し、今年通年のユニット出荷量も昨年の9%を上回る成長が見込める。 クアンタムは強い需要に対応して、消費用電子製品や法人ネットワーク領域にそのビジネス・モデルを拡大しているが、その照準はディスクドライブ・ビジネスからシフトしていない。 ディスクドライブ市場の最大のシェアを占めるデスクトップ・ドライブ部門の商品の回転は速く、このため同社は低マージンに関わらず、同部門からの撤退は考えない。消費者市場において、ディスク・ドライブは今やビデオ・カセット・レコーダー並みになっており、クアンタムの売上増に貢献している。法人市場ではテープ・ドライブとディスク・ドライブの双方の売れ行きが好調と言う。(BT:4/14)