1999-05-07 ◆<印度>最高裁のユーロⅡ判決で、石油業界も震撼 【ニューデリー】デリー市内で2000年4月1日以降に登録される乗用車にユーロⅡ排ガス規準を義務付けた最高裁の判決は自動車メーカーを震撼させただけでなく、石油会社の勢力地図にも激変を生じさせそうだ。 国営石油会社の中にはユーロⅡベンゼン・レベルを満たしたガソリンの製造施設を有するものはなく、Reliance Petroleumが今年6月に試運転を開始するJamnagar plantだけが、同規準を満たしたガソリンを製造できるに過ぎない。 自動車燃料としてのガソリンはIndian Oil Corporation、Hindustan Petroleum Corporation、Bharat Petroleum Corporation等の国営石油会社により製造・流通させられているが、これらの企業により提供されるガソリンのベンゼン含有率は5%で、ユーロⅡの2.5%、ユーロⅢの1%を遙かに上回る。このため石油会社らは目下、新基準を満たすガソリンを製造するためのアップグレードに必要な投資額の見積もりを急いでいる。石油会社はこれまで2000年までにベンゼンの含有率を3%に引き下げることを目指してきた。 消息筋によれば、石油会社はこの種のアップグレードに多額の投資を必要とするだけでなく、工事に少なくとも1年半を要する。 デリー市内の120万台の自動車により消費されるガソリンは年間70万トン、1999/2000年の全国消費量は前年比6%増の590万トンと見積もられている。(ET:5/5)