1999-05-18 ◆<星>資材調達責任者指数58.3、景気復調? 【シンガポール】今年導入されたシンガポール版資材調達責任者指数(PMI)によると、4月の指数は前月比6.8ポイント・ジャンプ、今年最高の58.3に達した。製造業の景気の拡大と縮小は指数50を境に判断され、50以上は景気拡大を示す。今年1~4月の指数は50以上を維持しており、シンガポール経済の先行きはかなり明るい。 シンガポール版PMIは欧米で広く使われている標準的PMIをシンガポール調達資材管理研究所(SIPMM)が改良したもの。製造業12業種(合計100社以上)の資材調達責任者への毎月の質問に基づいて算出され、新規受注、生産高、在庫、価格、雇用、サプライヤーの納品など9つのサブ指数からなる。 政府発表の数字でも、今年第1四半期の製造業成長率は6.5%と顕著な回復を見ている。4月の数字はまだ発表されていない。 4月のPMI急上昇は内外需要の増大で生産が拡大したことによる。同月、国内及び海外受注指数は最高に達し、ここ数カ月間、雇用指数も上昇し続けている。しかし、原材料在庫と完成品の指数は受注拡大に見合った上昇を見ていない。SIPMMはこの点について、コスト管理とキャッシュフローを改善させるため、企業が在庫管理に慎重になっていること、需要急増にサプライヤーが対応できない可能性を指摘している。 SIPMMによると、サプライヤーの納品リードタイムが長くなり、納品価格が急上昇しているが、SIPMMのフィリップ・ポー所長は、サプライヤー納品指数を単純に読むべきではないと指摘、需要拡大に追い付けずにリードタイムが長くなるのは必ずしも悪いことではなく、納品が速くてもそれが景気悪化のせいなら良いこととは言えない、としている。(BT:5/15)