1999-05-19 ◆<印度>海綿鉄価格アップ 【ムンバイ】製造施設の閉鎖と総合製鉄所の自家消費の拡大が市場供給を逼迫させたことからインド国内の海綿鉄価格が上昇に転じている。 プライム・グレード直接還元鉄(DRI)の価格は1998年12月にトン当たり4730ルピーの底値に達した後、現在は4870ルピーに回復している。 イスパットのBarin Das副社長によれば、リローリング・ミルで使用される鋳塊の値上がりは、海綿鉄の価格上昇が部分的原因。一部の鋳塊メーカーは一般に海綿鉄と呼ばれるDRIを原料としている。 ムンバイ拠点のリローラーによると、構造用鋼方面の需要が良好なことから、先月の鋳塊価格はトン当たり1000ルピー値上がり、1万500ルピーを記録した。しかし鋳塊価格には海綿鉄の値上がりは100%反映されない。これは代替品の銑鉄や屑鉄価格が依然トン当たり90米ドル以下の水準にあるため。インドにおけるDRI市況は電炉等のユーザー・サイドの業況に左右される。 業界消息筋によれば、DRIメーカーは低稼働率の操業を続けており、年産能力30万トンのTN Sponge and Golstarは生産を停止、別に合計生産能力60万トンの3ユニットが産業/財政再建局(BIFR)の管理下に置かれ、DRIの生産が減少した上、イスパット、Essar、ロイズ等は製造したDRIの社内消費を拡大している。これらの要因が市場におけるDRI供給量の逼迫を生じさせたと言う。(ET:5/17)