1999-05-25 ◆<星>HDDローエンド市場の競争熾烈化 【シンガポール】これまでハイエンド製品の製造拠点と目されてきたシンガポールの200億Sドル・ディスク・ドライブ産業のプレーヤーが、挙ってローエンド製品にシフト、マーケット・シェアを競う風潮が生じている。 ディスク・ドライブ産業のリーダー、シーゲートは今年初ロー・コスト・ドライブ“U4”を発表、価格競争の口火を切った。 高度に自動化された当地アンモーキオ工場で生産されたU4の価格は70-80米ドルと見られ、市場に出回ているデスクトップ・ドライブを20%ほど下回る。アナリストによると、シーゲートはU4の投入により、向こう5四半期内にデスクトップ・ドライブ市場のシェアを現在の15%から2倍に拡大することを目指している。 しかしシーゲートのライバル、例えばマクスターやクアンタムも、下風に立つことを欲せず、例えばマクスターは新工場の建設計画を発表するとともに、狂気とも言える積極的な生産拡大に着手、市場シェアの拡大を図っている。一方、クアンタム製品の製造を一手に引き受ける松下寿シンガポールは先月2億5000万Sドルを投じて生産設備を拡張する計画を発表した。外国証券アナリストは、「ライバルらは今後一層生産拡張を通じたコスト・ダウンによりシーゲートに対抗するものと見られる」と指摘する。 アナリストらは、こうした生産拡大を通じた値下げにより市場シェアを競うディスク・ドライブ・メーカーの戦略はメーカーそれ自身に打撃を与えるだけでなく、これらのメーカーの契約製造業者、例えばBrilliant Manufacturing、Uraco Holdings、MMI Holdings等にも痛手を与えずには置かないと見ている。(ST:5/23)