1999-06-02 ◆<印度>鉄鋼会社、揃って輸出ドライブ 【ニューデリー】インドの地場鉄鋼会社は長引く国内市況の低迷から抜け出そうと、いずれも国際市場進出を図っている。 鉄鋼業界筋やアナリストらは、国内需要は向こう数カ月引き続き低調が見込まれるが、国際市況はアジアの新規需要で活気づくものと予想している。 Jindal Vijaynagar Steel LtdのSajjan Jindal重役(MD)は、「国際価格は今年第1四半期に15%上昇した反面、国内需要には予想される将来顕著な改善が見込めないことから、各社は輸出に拍車をかけている」と指摘した。 業界専門家は、東南アジアの供給過剰現象が影を潜め、同地域の新規需要が国際価格を押し上げること、また今年1-4月の間に国際供給が約5%縮小したこと等を国際価格回復が予想される理由として指摘した。 インド政府が国内鉄鋼産業の回復に期待を寄せているにも関わらず、業界関係者は短期的な国内市況の回復にいずれも悲観的見通しを示している。 インドは1997/98年度(4-3月)に約300万トンの鉄鋼製品を輸出したが、1998/99年度は240万トンにとどまった。政府は1999/2000年度の輸出目標を300万トンに設定している。1998/99年度の国内鉄鋼生産の伸びは3.8%と、前年の6.6%を下回った。 某国内業界筋は、国内の価格と需要には底入れの兆しが見えるが、いずれも極めて初期の兆候と語った。(ET:6/1)