1999-08-06 ◆クアンタム、<星>拠点のHDD製造に自信 【シンガポール】ディスク・ドライブ(HDD)産業はこれまで最悪のコンディションに直面しているが、業界最大手に数えられるクアンタムはシンガポールにおけるHDD製造に依然自信を抱いている。 クアンタム・コープ・アジア・パシフィックのフランシス・ユー社長みよると、同社は松下寿を通じて、HDD製品の40%をシンガポールで製造している。松下寿はシンガポールにおける製造施設を拡張していることから、シンガポールにおける製造比率は一層拡大する見通しだ。 クアンタムの6月期四半期純益は、3月期四半期の5670万米ドルから830万米ドルに下降、デスク・トップHDDのユニット販売は19%、ハイエンドHDDのそれは10%、それぞれ下降した。 クアンタムの戦略は、もし繰り返される作業があれば、自動化し、ロボットに転換すること。これによりコストが削減されるだけでなく、人的過失が除去され、品質も向上する。松下寿はこの方面のエキスパートであり、クアンタムは松下寿と提携することにより、設備に一銭の資金も投じる必要なく、マーケッティングとデザイン技術に専心できる。仮にクアンタムが独自に自動化設備に2倍の資金を投じても、松下寿には及ばない。 こうした戦略は一定の成果を収め、市場調査会社IDCによればクアンタムの6月期四半期デスクトップ・ドライブの市場シェアは20.7%と、シーゲートの20.6%を凌ぎトップに立った。またクアンタムの独自の調査によると、ハイエンド・ドライブのシェアはシーゲート、IBMに続き3位につけている。ちなみにIDCの報告ではクアンタムの同カテゴリーのシェアは7.5%と、シーゲート42.8%、IBM36.9%、富士通9.2%に続き4位。 クアンタムは好収益を上げるテープ・ドライブ部門ばかりでなく、TVセット・トップ・ボックス用にそのドライブを供給、新領域の開拓に努めている。 クアンタムのビジネスの31%は中核HDDビジネス以外の領域で占められており、同比率もシーゲートの9%を上回っていると言う。(BT:8/5)