1999-08-11 ◆<星>クリエイティブ、下半期の業績不振示唆 【シンガポール】米国ナスダック登録のクリエイティブ・テクノロジーLtdは6日、昨年第4四半期(4-6月)の純益が前年同期の3倍の1470万米ドルを記録、売上は同8.7%増の2億7510万米ドルに達したと発表した。しかし同社のシム・ウォンフー会長兼CEOは、ローエンドのグラフィックカードの在庫一掃と販売チャンネルのインターネット移行などで、今年後半は厳しい状況が予想されると語った。 クリエイティブ製品の世界販売/マーケティング部門、米国クリエイティブ・ラブズのCraig McHugh社長によると、同社のグラフィック・カードが採用したS3社製チップ(SAVAGE4)はクリエイティブに大きな痛手を負わせた。同製品の在庫を一掃するためさらに価格を引き下げる必要がある。こうした在庫問題を繰り返さないため、同社は低マージン製品をEコマースによる販売に切り替え、在庫エクスポージャと出費を抑制する。 また、S3社が第4四半期中にクリエイティブのライバル、ダイアモンド・マルチメディア・システムズに買収されたことについて、マクヒュー社長は「非常にがっかりした」と語った。 第3四半期までクリエイティブにグラフィックチップを供給していた3Dfxの株式を売却した利益1260万米ドルを差し引くと第4四半期の営業利益はわずか210万米ドルになる。3Dfxは第3四半期、クリエイティブのライバル、STBシステムズと突然合併し、クリエイティブはグラフィックチップの供給先をS3社に切り替えていた。 クリエイティブの昨年度通年の売上は12億9000万米ドルと、前年度の12億3000万米ドルを若干上回ったが、純益は14.6%減の1億1510万米ドルにとどまった。マクヒュー社長は今期の売上を2億5000万米ドル、来期の売上を4億5000万米ドルと予測した。 他方、クリエイティブは同社のインターネット・インフラのコンセプト名“creative.com”のもとに個別の業務を担当する5部門、1)クリエイティブ・テクノロジー LTd、2)クリエイティブ・ラブズ、3)HiFi.com、4)付加価値ベンチャー・キャピタル・ファンド、5)アプリケーション・サービス・プロバイダ、を設置、インターネット事業に本腰を入れる。シム会長は、「5部門は数年内に急成長を遂げるはず」とする一方、「クリエイティブはもはや単なるハードウエア会社ではない、投資家はクリエイティブの真価を過小評価している」と強気だ。(BT:8/7)